サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

過去の顕著な温暖化−海の温暖化?

海の温暖化 ―変わりゆく海と人間活動の影響―

海の温暖化 ―変わりゆく海と人間活動の影響―

 すみません私のお勉強にお付き合いいただきまして。上記の本から。
 過去の顕著な温暖化
 PETM(5600万年前)
 5600万年前頃の地層に、前後の地層と異なる、炭酸カルシュウムがほとんど含まれない堆積層が発見されたそうだ。
 この当時の平均気温は、数千年で5℃上昇し、深層水温も4℃上昇したと推定される。
 暁新世−始新世境界温暖化極大事件ともいわれる。
 顕著な温暖化は3万年つづき、10万年以上かけて元の気候状態に回復した。
 急激な酸性化も起こった。
 推定2000GtC(単位:炭素換算10億?)のCO2が大気と海洋に放出されたとしている。
 原因は海底のメタンハイドレートの急激な崩壊説が有力だ。メタンはCO2の20数倍の温室効果ガスだし、酸素とむすびついてCO2になり、長く温暖化の作用を引きおこす。
 プレートが動いてインドがユーラシア大陸にぶつかってメタンハイドレートが崩壊して放出されたとの説がある。
 PETMの時は推定で年間最大でも10億?(炭素換算)だとされるが、現在はその10倍の100憶トン(炭素換算)も排出している。これは過去3億年間ない速さという。
 グラフのように、人類活動によって、温度を上げ、CO2濃度を上げ、海洋を酸性化させ、人口も増やし、エネルギーも消費し、水の使用も増やしている。

 中期鮮新世の温暖期。(330〜300万年前)

 今から330〜300年万前、地表の平均気温は現在より2〜3℃高かった。
 大陸の配置は、現在とあまり変わらず、大気や海洋の循環も現在とほぼ同じ。なので現在の温暖化を予測するうえで参考になる。
 地表の平均気温が今より2〜3℃高い状態で、グリーンランドの氷床は今よりかなり小さく、西南極の氷床もほとんど失われていた。その結果、現在よりも海面は13メートル程高かったと推定されている。
 この頃のCO2濃度は250〜450PPmと推定されている。現在は、産業革命以前の280PPmから、最近400PPmを超えて更新中。科学者は警告を発し続けている。
 今日も暑かった。エアコン使っているので、大矛盾。しかも、苓北火電で過去に大気からCO2を取り込んで地中に埋まっていた石炭を掘り出して燃やし、CO2を元の大気に戻している。