サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

暉峻淑子講演−くまもと地域自治体研究所

 くまもと地域自治体研究所の総会をかねた記念講演会があり参加した。
 講演は著書「豊かさとは何か」で有名な暉峻淑子さん。ナント90才です。元気!
 よどみなく2時間も話された。


テーマは「子どもたちにどんな社会を残すか―2018年、日本国憲法の力を考える」
 印象に残った事は、明治憲法日本国憲法の違い。一言でいうなら、 明治憲法は死ぬための憲法日本国憲法は生きるための憲法、ということ。確かに戦前は戦争のために、死が美化され多くの人が死んでいった時代。その反省から、日本国憲法は、個人が幸福追求のため生きるための憲法だ。
 確かに戦争体験のある暉峻さんの実感だろう。そして戦争を体験しなくても知る事はできる。不幸な戦争を体験しないために。加害も被害の側も。
 また、最近の青年について、子どものころから心から納得する経験をあまりしなくなったいる事が昨今の「保守化」につながっているとし、それは対話の機会が少なくなっている事を要員としてあげている。
 対話の重要性として、60年代のキューバ危機を紹介された。たしかに、米ソ双方に疑心暗鬼があっただろうが、核戦争に進まなかったのは、対話に踏み出したことが大きい。
 米朝対談。強い立場なりに、弱い立場なりに、疑心暗鬼もあるだろうが対話を通じて解決へ一歩づつ踏み出してほしい。
 (息子らが夕方、菓子折りを持って来て、メシ食って、帰っていった。報告あり)