サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

中国空母保有とマルクス主義

 中国が国産空母を就航(試験航海)させた。ウクライナから買い入れ改装した「遼寧」に次ぎ2隻目。


 あと2〜3隻はつくる予定で、米国に追いつけとばかりに海洋軍事大国化をめざす。
 空母機動部隊は、攻撃力としては随一だが、金も相当かかる。
 米軍への本格的な対抗というより、アジア圏での覇権確保の意味合いが大きいだろう。
 米国も中国も、空母機動部隊をやめれば、どれほど資金を社会保障にまわせることか。
 今日の「毎日」で 中国でマスクスをたたえる理論は貧弱 との見出し。(ウオール・ストリート・ジャーナル)
 読んでみると、なんとも中国共産党には腹が立つやらあきれるやら。
 
 生誕200年を迎えるマルクスも、名前を利用されて迷惑な話だろう。
 世界のマルクス認識にはさまざまあるが、資本主義の本質を暴いた事は偉業であり、今日の資本主義社会の分析についても、ますます明晰さを誇っている。
 一党独裁から個人崇拝へと進みつつある習近平氏。
 中国共産党中央委員会総書記党中央軍事委員会主席、中華人民共和国主席中華人民共和国中央軍事委員会主席を務める。これ以上の権力集中はない。
 W・S・ジャーナルによれば、習氏は、マルクスを党への忠誠と信義のために利用していると説明する。そして「多くの中国人は今では自国を名ばかりの社会主義とみている」。
 私もそうだろうと思う。実態からして国家資本主義国と言える、中国共産党社会主義の名をかたる資格はない。
 人民を抑圧、弾圧する中国共産党が、国力、技術力、軍事力をつけることこそ重大な懸念はない。それこそ現代マルクス主義の重大な研究課題だろう。