サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

イラク戦争開戦から15年

 15年前の3月20日、米軍の爆撃が開始されイラク戦争が始まった。
 多くの罪のない市民が犠牲になり、シリアなどにも飛び火し、今日に至るも解決していない。
 イラク人の犠牲は10万人以上、米兵も4000人以上だし、帰還してもPTSDに苦しみ自殺している人も数知れない。
 愚かな戦争を始めた政治指導者を、止められなかった戦争参加国の国民の責任の一端は免れられない。
 私たちは、イラク戦争には、開戦前からデモや集会をし、反対をしつづけた。そして戦争の結果も予想通り。内戦、虐殺など… 極めて残念なこと。犠牲になった人たちに、加害国・者は、言い訳はできない。
 今週の平和新聞に元内閣官房副長官補の柳澤協二さんが登場している。
 当時、防衛官僚として、日本の自衛隊イラク派遣にかかわった人だ。
 自衛隊員は危険にさらされたが、結果的に一発お撃たず、犠牲者も出ずに帰還できたことは運が良かったといわなければならない。

 しかし帰還した人で、苦しみ自殺した自衛官も少なくない。
 これらは安保条約の下で日米軍事同盟を優先し、「アメリカ言いなり」となっている事が原因だ。独立国としての自主的判断ができない国家、真っ先に米国のイラク戦争を支持した。
 そして日本は、イラク戦争の出撃拠点となり、米軍に訓練をさせ、金もつぎ込んで参戦した。イラク戦争、その前のベトナム戦争は、日本のあり方をふりかえる機会としなければ、同じ過ちを繰り返す。