中国の軍事戦略にA2/AD(Anti-Access/Area Denial)と言うのがある。(米国から見て)
A2・接近阻止⇒アジア・西太平洋戦域で行なわれている軍事作戦に対するアメリカ軍の介入を阻止するための戦略。
AD・領域拒否⇒第2列島線以内の海域において、アメリカ軍が自由に作戦を展開することを阻害するための作戦。(ウイキペディア)
第一列島上にある九州から奄美、沖縄、先島諸島、につながるのは台湾。この台湾は中国にとって、歴史的にも軍事的にも核心中の核心的利益にあたる。
1996年の台湾ミサイル危機の時、米国は2個の空母戦闘群を送り込んで、中国を抑え込んだ。
中国はこの時の屈辱感から、南シナ、東シナ海でのプレゼンスを軍事的に確保するため
戦略としてA2/ADを取るようになったようだ。
アジア太平洋で米国は、軍事的支配をほしいままにしていた。
しかし中国の経済的・軍事的台頭に対比し、相対的な力の低下の現実を受け入れざるを得ない米国としては、エア・シーバトル、オフショア・コントロールなる軍戦略がうまれた。(表-海幹校戦略研究所より)
いずれも同盟国に全面的に戦場と負担を求め、米国は力を温存する戦略だ。
中国のミサイルが日本の米軍基地に届く数。(いずれも海校研究論文より)
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米中戦争に対し、日本が取りうる選択肢を海校研究者が示している。
発端はいずれも、台湾危機の場合の高い。なのになぜ日本が巻き込まれなければならないのか? これは日本の安全保障ではなく、米国の安全保障だ。
お互いに予算を社会保障や教育に回さず疲弊していく。互いに仲良くして、軍事を減らし、国民を豊かにすることはできないものか? …とため息がつく。