サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ジブチ自衛隊—自衛隊考②

 自衛隊員については、私自身、以前よりも理解は進んだ。
 中学卒業の頃、オヤジから「自衛隊に行かないか…」と言われた事がある。
 そんな気にはならなかったが、「車の整備など、技術を身につけられる…免許をとった後やめてのいい…」などの話、当時はたくさんあった。
 その頃、その後もしばらくは、憲法9条下で自衛隊が海外に展開するなど思いもよらなかった。
 アベ政権が狙う、来年、再来年にかけて憲法9条改憲は、自衛隊員、その家族にとって、重大な事態をもたらす可能性がある。

 自衛隊は、PKO活動から始まって、今や海賊対策として、海外、アフリカのジブチにまで基地をおくまでになった。
 米軍の地位を日本で保障する日米地位協定と同じく、自衛隊の身分をジブチで保証する地位協定ジブチ共和国と結んでの事だ。
 「赤旗」記事は、基地労働者の組合の話として、解雇撤回を求めて自衛隊の基地に入ろうとした組合員が、装甲車2台と銃を構えた自衛隊員30人に威嚇され、排除されたというものだ。
 沖縄の米軍基地と沖縄の住民の関係を思い起こさせる。
 もし組合側が何らかの行動に出た場合、自衛隊員がとっさに銃を使う場合もでてくるかもしれない。
 今は、アデン湾などの海賊対策という事だが、海外に自衛隊=武力集団=軍隊を駐留させる事態は、憲法9条の想定を大きく超えるものだろう。
 そこまでする必要があるのか?
 海外援助なら、自衛隊でなくでも喜ばれる援助はたくさんあるはずだ。
 海外での自衛隊の活動、だんだん慣れていくだろう。憲法9条が変われば、いつの日か海外で交戦する事態となり、犠牲者、加害者を生むことになるだろう。
 国内任務である、災害救助や国内での防衛に胸を張って活動する自衛隊員を、交戦主体となるPPKO含め、海外にはいかせたくない。