「サスティナビリティ」考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

原発と北朝鮮ミサイル

 「軍事研究」2016年7月号に、「北朝鮮のミサイル脅威!『原発』を守れるか?が載っていたので、中古本を購入して読みました。(元陸自上級幹部 高井三郎氏)引用しながら紹介したい。
 政府としては、メディアの話題となって原発廃止の世論が高まるのは困るだろうが、原発防護は最重要課題だ。
 1981年、イラクの原子炉がイスラエル空軍の爆撃で破壊された。通常爆弾16発で完全に破壊し、反撃も受けず戻った。
 この事実を前に外務省は、日本国際問題研究所に稼働中の原発が航空攻撃で破壊された場合の被害について研究を委託した。
 その結果、
「①通常爆弾が敷地内に落下した爆弾の爆風と破片により送電線、電気系統が切断・破壊され全電源喪失
 ②大型爆弾が格納容器を貫通し、全電源と冷却機能無力化
 ③誘導爆弾が格納容器を深く貫通し、原子炉全体を破壊」
 とある。
 また、被害としては、
「①地域住民が事前に避難しない場合、即死18000人、急性障害41000人
 ②被害原発から半径1kmの住民が1〜5時間以内に避難した場合、急性死亡8200人、急性障害33000人
 ③長期的影響、ガン死亡24000人、居住制限地域は半径87km以内」
 となっている。しかし、冷却中の使用済み核燃料の融解は、計算に入っているのかな?
 現在、稼働中の原発は5基ある。九州では、鹿児島の川内原発は2基動いているし、玄海原発も来年には再稼働させようとしている。
 稼働中でない原発も、六ケ所村の再処理工場も含め、日本には死の灰が膨大に貯蔵してある。(原発の貯蔵プール1万4870トン+六ケ所村3000トン計2万740トン
 いかに北朝鮮のノドンミサイルの命中精度が悪いとはいえ、核を積んでいない通常弾でも複数着弾されたらたまらない。放射能が何年も出続ける事になるだろう。
 北朝鮮は、体制崩壊の自殺的行為につながるミサイル先制攻撃はまずしない。
 日本国内や米軍からの先制攻撃があれば、米軍基地と共に日本の核施設は当然、攻撃目標となる。
 そうなった場合、北朝鮮体制崩壊し、韓国も含め多数の被害者が出るだろう。
 一方で日本は、直接の被害者もでるが、国中が放射能からの避難地域となり、10年20年は人が住めなくなる国になるだろう。福島の避難地域が全国規模となる。国土を捨てる事になる。
 そんな事を考えると、迎撃ミサイルのPAC-3は、米軍基地や自衛隊基地に配備する余裕はない。
 原発の周辺に配備すべきだ。Jアラートの訓練も原発からの退避訓練に切り替えた方がいい。これが国民の安全保障というものだ。
  北朝鮮と事を構えれば現実となるのに、アベ政権はそれをしないのか?
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 残念ながら、雑誌論文では、対処法の提案はあまり具体的でなかった。良い方法は、
 どちらも先制攻撃はしないと約束し、宣言することだ。そして、
 貧しい国、北朝鮮は核もミサイルもやめて、そのお金を食えない人々の暮らしにまわす。
 富んでいる国、アメリカも日本も、核やら爆撃機やらミサイルやらの軍備を減らし、食えないホームレスさんたちにまわし、生活再建・社会復帰への先進国の責任を果たす。