サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ラーセンC 1兆トンの棚氷が分離

 南極半島ラーセンC棚氷の約1割がちぎれ分離し、巨大な氷山となった。
 三重県に匹敵する5800㎢、厚さ200〜600メートル、重さ1兆トンというから巨大な氷の固まりだ。
 南極は冬に向かって氷が広がりつつあるのので分離は来年と思っていたのに。
 確かに、今年の南極の海氷面積は、観測史上最少を記録している。
 
 止められない取り返しがつかない規模の変化が進んでいる。気温・海水温の上昇、氷の融解、アルベド変化、生態系の変化。
 北極・南極の温暖化は中緯度の2〜3倍の速さで進んでいる。
 ラーセンAもラーセンBも崩壊してなくなった。
 ラーセンCの残りの棚氷もやがて不安定化し、時間はかかるだろうが崩壊する可能性が高い。
 そうなると南極半島にとどまっている氷河の支えがなくなり、氷河が海に滑り落ちる速度が速くなる可能性がある。そうなると海面上昇へとつながる。

【南極】ラーセンC棚氷がついに分離 巨大氷山が誕生