昨日につづき。安倍首相の歴史観を問う(保坂正康著)に、「戦争指導者の子どもは戦場に行かない」の項があった。
保坂氏によれば「太平洋戦争の時に、戦争政策を決めた最上位の軍事指導者の子弟は死んでしますか?太平洋戦争で指導者の息子たちが、激戦地へ行っていますか?ほとんど行っていません」。
なぜなら「行かないですむ仕組みを巧妙につくるからです。徴兵制の例外を幾つもつくるからです」という。
保坂氏がインタビューした軍事指導者は「息子がいるなら、戦争が始まる時代になったら、陸大(陸軍大学)に入れて―今はありませんから防大ですね―優秀な生徒にすればいいよ」と語っている。
事実、「彼と同年代の、陸大でない陸軍士官学校出の人はかなり死んでいます。でも彼の陸大の同級生は2、3人しか死んでいない。なぜなら前線に行かない」と保坂氏。 ズルい!
集団的自衛権を行使し、米国の戦争に加担して他国と戦争する場合、その自衛隊員の中に日本の指導者の子弟などの関係者はいないだろう。
南スーダンに派遣されている自衛隊員、これから派遣される隊員たちに、自公議員の息子や官僚の息子らは、どれぐらいいるのだろうか?
- 作者: 保阪正康
- 出版社/メーカー: 講談社
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