サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

水俣病被害、今だ解決していない

 今日は、上天草の姫戸で水俣病被害者の思いを聞く懇談会がありました。
 水銀中毒の被害は戦前からあったようですが、公式発見は、ひどい症状が出始めた、私が生まれた年です。
 懇談会の参加者には私とあまり変わらない年齢の方も多く、何十年もの苦しみ続けている人たちです。
 見た目は普通の人と変わりないように見えますが、動く動作は、どことなくぎこちなくゆっくりとした感じです。
 みなさんが話された症状は、手足のしびれ、視野狭窄、匂いや味がわからない、こむら返り、体が重いなどです。
 症状があるのに、加害者側の国が、被害の地域を線引きし、水俣病である地域とない地域に分けています。しかし、海はつながっています。潮とともにプランクトンは流れ、魚も回遊し、漁師も水俣沖からも魚を捕ったし、魚は行商で山奥まで運ばれ多くの人が食しました。
 汚染した魚を食べて症状がある人は、程度の差はあれ、水俣病水俣病です。
 そもそも「救済」と表現がおかしい。自然現象ではない。
 加害の企業があり、それがわかっていながら放置した行政・国に責任がある。加害者としての謝罪と償いこそ、本来の姿です。償いの出発点は、被害可能性地域に在住、在住経験のある人の健康調査です。
 水俣病をめぐる長い長い争いは、国家権力のなんたるか、それに抗う国民の闘いがなんたるかを如実に示す現在進行形の実例です。
 熊本選出の地元国会議員は少なくないけど、遠く東京から国会議員が来て、被害者の話を聞く、国会で被害者の思いを国にぶつける、日本共産党の議員ならではです。
 市田忠義副委員長・参院議員、仁比そうへい参院議員、蓮池良政天草市議、宮下昌子上天草市議が海上調査あと、水俣病被害者の皆さんと懇談しました。