サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

表現者―保守思想家の最新日本共産党 考

  昨日の続きです。
表現者」7月号に書かれた他の論考を、せっかくですので紹介しておきます。
小池さんらの対談がフレンドリーだったためか、
対応策なのか?こちらは辛辣です。
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日本共産党の本質とはなにか ―対談の司会をした富岡幸一郎氏―
 共産党の動向をただ政局の面でとらえるのは浅薄である。また、共産主義思想を過去の遺物と思い込むのも危険である。その思想を問うべきである。
 ―ま、よほど、今の日本共産党が国民の支持を得ている真実性に警戒感をもっているようです。
共産党に養分を与えているものは誰か ―佐伯啓思氏―
 日本共産党が奇妙な存在感を示している。それは反米や反グローバル資本主義を鮮明にする政党がないからである。共産党に力を与えているのは、実は自民党である。
 フムフム、なるほど。
共産党公明党 戦後日本の体現者 ―東谷 暁氏―
 TPP反対の講演に呼んでくれる団体が、共産党系だったことがけっこう多かった。団体のメンバーはほぼ例外なく熱心で勉強家たちが多くコミュニティの温かさがあった。しかし、その温かさを生み出している根底に、戦後日本そのものの創成神話が横たわっている。
 この方、TPP反対の現場を知っているようで、面白かったです。
共産党の憂 ―柴山桂太氏―
 構造改革やTPPに反対し、対米従属からの脱却を唱える共産党の主張は正しいが、軍事独立を志向しない限り独立はない。
 本文もなかなか面白い内容でした。
「悪」の引き受け方について 浜崎洋介氏―
 日本共産党への忠言
 これも面白かった。「『対米従属的な軍事同盟』である日米安全保障条約自体を認めず、米国主導のTPPにも反対している共産党の態度は、終始一貫、その曲がったものが嫌いな性格とともに、自らの一貫性を示していると思います」といい、しかしその世界観(社会主義の未来)はユートピアと断じ否定的です。でも前半だけでもありがたい認識です。

 私、最近、保守の考えにも耳を傾け、なにがしか私たちの考えに補うものはないかと努力したいと思います。