ウルグアイのムヒカ元大統領が来日し、話題になっている。
世界一貧しい大統領と言われ、世界一質素な大統領ではないか、とテレビで言っていた。
そうだろう。風貌からしてそんな感じです。本も出版されている。
ムヒカさんには、いろいろなエビソードはあるが、あまり紹介されていない経歴が面白い。
彼は貧困家庭に生まれ家畜の世話や花売りなどで家計を助けなが育ったようだ。若いころ極左のゲリラ入り活動している。その活動のなかでムヒカさんは、銃撃を銃弾を受けたり4回も逮捕されている。そのうち2回は脱獄。1972年に逮捕されたた時は、軍事政権が終わるまで13年間投獄され、10年間は独房だったらしい。
その獄中生活の中で質素な生活の大事さを身をもって体験した。
出獄後、政治団体をつくり、下院議員をなり、中道左派政権で閣僚になって2009年に大統領にえらばれた。
どこかの3世議員首相とは大違いです。
世界をみれば、反政府活動で投獄され、その後、大統領などになった人は少ないない。
お隣の韓国の金大中元大統領も日本から拉致され長期に投獄された。南アフリカのマンデラ大統領もアパルトヘイト下で投獄された。
日本の軍国主義時代、自由を民主主義を主張して投獄されたは少なくないが、そういった人が首相など政府側の人間になった人は一人もいない。日本の後進性を物語る。
もうひとつ。
新自由主義経済を中心とする人類全体(差異あり)による、地球環境・生態系略奪の限界をいかに回避するか?。ムヒカ氏の訴えは心に響くが、特に責任大きい人たちを中心とする人類全体の力強い流れにはなっていない。