サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

報道を自主規制させる「空気」

 いつも楽しみにしている中島岳志北大准教授の「くまにち論壇」。重要な内容なので引用し紹介したい。
 今日は、報道を自主規制させる「空気
 高市総務大臣の「電波停止」可能性発言について、鋭い指摘をしている。
 発言は、直接の圧力というより、忖度させ、自主規制させるのが目的だという。
 確かに、その方が権力にとっては、批判をあびず効果的に目的を達成できる。
 中島氏は、「空気の研究」を示し、戦前、「勝ち目のない戦いに向わざるを得なかったのはなぜか?を、「醸成された『空気」にあらがえなかった」「『空気』が最終的な決定権を持ってしまっていたからだ」との山本七平の言葉を紹介する。
 いわゆる「空気を読む」という言葉だ。
 私たちの身の回りにも、よくあることでもある。
 メディア側が、権力側の、政権党の発言の「空気を読む」んだらどうなるか?。
 とっくに「空気を読んで」部数拡張と視聴率向上に役立てている新聞、テレビもある。
 山本の本の中には、「水=通常性」という文章もあるようだ。
 これは「水を差す」と言う言葉になる。
 言いたいことが言いづらい社会においては、「水を差す」勇気が必要だ。
 権力チェック、それがメディアの役割だと。
 何より、国家と社会にかかわる情報の主人公であるべきは、私たち主権者・国民。
 
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 昨日のくまみん集会の全体の動画です。それそれよい話でした。
https://www.youtube.com/watch?v=7ct1x9RtsAo:Movie