今日も明日も、人間以外の生物にとっては、変わらぬ朝と昼と夜がすぎる。
人為的な、人間世界の中だけの約束事として、2015年から2016年へ移る。
今年最後は“ナサスティナビリティ考”ブロクらしく、地球環境・温暖化について書いてみます。
今年こそ、この問題では記念すべき年になりました。
①人為的に排出されて蓄積した温室効果ガスの濃度400PPMを超え、史上最高になった。
②全球温度も産業革命から0.85℃あがって、今年が過去最高となった。
悪いことばかりでなく、良いこともあった。
③そしてパリのCOP21では、全ての政府があつまり、2℃以下(1.5℃も言及)を目指しての自主的なCO2削減目標を決め、5年ごとに検証する仕組みをつくった。
これはこれまでに比べれば画期的なことだ。
AFP記者のコラムがおもしろい。
気候変動、コップの水は、「まだ半分」か「もう半分」か のタイトルがついている。
人類の矛盾と葛藤に満ちた現実を鋭く表している。
炭素予算⇒2℃未満に抑えるには、CO2換算で排出できる温室効果ガスの量は、残り1兆トンといわれているらしい。
昨年の排出量はCO2eは400トンで、20数年で1兆トンを超えることになる。
国連の報告書では2070年頃にカーボン・ニュートラルになると想定しているが、今すぐ温室効果ガスの排出をゼロにしたとしても温暖化慣性が働いて+0.6=1.6℃で残り0.4℃まで残りわずかだ。
20年前から、コップの水の残りについて議論してきた。本当は残りは、もう1割ほどしかないのかもしれない。
たぶん危機的な事に違いはないと思う。コップの水…
危機を理解していない人には知らせ、残りが少ないことを、自覚してもらう必要がある。
しかし十分理解して不安が勝ちすぎて動きが止まりそうな人には、まだ残りはある、諦めるのは早いと、言うべきだろう。
コップの中の水、残り( )に、多くの人が向かい合うことこそ大事と思う。
その点で、戦争やテロ、領土の争い、ナショナリズムや宗教対立などしている場合ではない。強欲資本主義の大量生産・流通・廃棄で、食い散らかす奴らを押さえつける必要がある。
さて、
人類が立ち止まって、わが身をじっと考えてみるべきものがある。
40億年という生命進化の歴史で、生物の種数は増え続けている。地殻変動、隕石落下などので5回、90%のバイオマスが滅ぶ大絶滅があった。その大絶滅は、自然現象として起きている。
しかし人類というひとつの生物が大絶滅をもたらすよことは地球の歴史にはなかった。現在、生物の種類としては最大期にある。
実は、生態系の頂点にたつ強いものほど、数が少ないことでバランスがとれていた。
しかし人間は生態系の頂点にありながら、70億人という極端なバイオマスをもち生物や資源を食い尽くそうとしている。ペットや家畜なども含めると相当なものだ。過去のバイオマスさえ燃やして大気に放って戻している。これが温暖化の原因だ。
人類は、科学技術、化石燃料を使い、本来の動物学的な力以上の力を発揮して、天敵を駆逐する。そうやって自らの生態系基盤さえ掘り崩そうとしている。
また医療によって寿命を伸ばし、かつてない速度で生物多様性を減少させています。
恐竜の絶滅には100万年以上もの時間がかかったとされる。しかし人類はわずか100年の間に無数の生物種を絶滅させています。(研究者の江守さん、五箇さんの対談を参考しました)
実は今年、地球問題、あまり勉強していない。来年はもう少し頑張ろう。
民主主義ってなんだ これだ。
同時代に生きる人の、水平民主主義。
加えて、垂直(未来の人の権利も)民主主義
さらに生態系も加えた、民主主義ってなんだ?
人類に課せられた問い。
そろそろ応えを出す時だ、自身のためにも