サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

裁判官の余白録−議論と結論


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 「世界」2月号を読んでいたら「裁判官の余白録」というのがありまして、原田國男さんと言う元裁判官が「ある昭和の裁判官」という文を書いています。紹介します。
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 なかなかです。考えさせられます。
 裁判官の多くの仕事は裁判書の起案らしい。だいたい最初の起案は徹底的に直されるらしい。(私のビラづくりと同じ)
 先輩裁判官が切り貼りして、見事につないで後輩裁判官に教えている。これ、どんな業界でも一般的ですね。
 ところがまったく直さない指導方法もあるようだ。(間違ったらどうする?の)
 自分たちが起案したものを裁判長がそのまま読み上げるので一字一句、誤りがあってはならず、最初から完成品が求められる。確かにこれはプレッシャーです。
 この裁判官は、会議でも最後まで自分の意見を言わなかったらしい。しかし徹底的に議論をさせたようだ。
 私も、ついですね、知っていることをひけらかしたりする。後輩にも、いろいろな問題で結論を言おうとし、「あなたはどう思う?」と先に振ることも、忘れがちだ。
 自分で悩み、自分で考えて結論を出さないと、自分に身にならないのだろう。
 子どもや後輩に対して、なかなかできない大人の性質。
 さて憲法
 主権者国民、まだまだ、自分で考え、この憲法を活用するまでに至っていないのかもしれない。
 でも、権力者の方から改憲されようとしている今、真剣に向かい、
考え、事をなす、時期なのかもしれない。