サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

熊本市長選とMICE(マイス)300+107億円

 昨日、「熊日」記事をおもいっきり批判してしまいましたが、今日の「熊日」の「市政に望む」では、これまでにない公平な扱いの記事との印象を持ちました。
 読んでほしい記事なので紹介します。
 「記者ひと言」で内田裕之記者は、MICE計画について「言葉になじみが薄く、なかなか市民の認知度が高まらない印象だ多額の税金を使う一大事業だけに選挙戦で利点と欠点それぞれの理解が深まることを期待したい」と記す。賛成!この立場が大事です。
 記事の内容も両論併記です。また再開発事業とMICEの中身も数字でキチンと示し、必要な情報を提供し、それこそ認知度を高めている。ざっと引用すると、
 ①MICEとは→ 3000人規模のホールや会議室をもつ施設。
 ②桜町再開発事業→ で建設されるバスターミナル・マンション・ホテル・商業施設が入る複合ビルの中の1施設として、MICE部分を熊本市が買い取る。
 ③投資額→ 総事業費500億円以上。MICEに300億円。再開発事業に国と市が計107億年円補助を出す。維持費は年5億2700万円。
 メインホール3000人の利用率が80%、2000人以上の学会・総会32件、コンサート38件を想定。経済波及効果を年168億円とはじく。2013年度の2000人の以上の学会・総会は市内全体で12件。利用率80%で300万円の黒字77%で1700万円の赤字
.
 という事で、よくよく考え判断しましょう
 ですが、市の計算と説明がそのまますすむ保障はありません。

 イラストは計画のイメージです。
 いいですね。ぜひ、税金をあてにしないで、民間資金でやってほしい。下の写真は解体された産文会館、奥は県民百貨店です。
 加えて、この計画のあおりで県民百貨店が閉店に追い込まれる問題もある。生活に直結するので働いている人や関連業者への影響は深刻だ。
 市民の多くは生活苦、重税感を強く感じている。消費税は、社会保障のためといいながら今年8%になり、来年秋から10%にされようとしている。多くの国民は反対している。
 なのに、民間企業500億の事業に、407億円も税金をつぎ込んでいいのか? しかも民間企業の開発に、107億円の税金・補助金とはなにごとか? 
 年金は、毎年減らされる。生活保護も削減され、来年から介護関係も改悪される。
 だれが、どんな政党がこんな政治をすすめてきたのか?今こそハッキリさせる時だ。
 いま、政治を変えるチャンス!