サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「朝日」批判⇒バッシング化へ

 「朝日」の謝罪会見の後も、溺れる犬をたたくように、バッシングがつづいている。
 WILLの広告です。そろいも揃っての面々が「朝日」批判。
 でも結局、この方たちは「河野談話を取り消せ」だし、「日本は悪くない」、これが言いたいのだろう。
 そして先の戦争で日本は悪くなかった、正しかったと言いたいようだ。
 まず、コトバの問題を指摘したい。「従軍慰安婦」というコトバが6つの見出しになっている。だが「従軍慰安婦」は実態を表す表現だろうか? 従軍記者や従軍看護婦はあった。それは一応、自分の判断での「従軍」であり強制性はない。
 しかし「慰安婦」にも、様々な境遇の人がいたにしても、多くは解放されるまでのあらゆる過程で「自らの意思に反して」の強制性があったはずだ。なので「従軍」ではない。
 「慰安婦」、「日本軍慰安婦」が相当だ。
 また「慰安」婦とは何か? 男の性の相手とさせられること、「慰安」なのか?これも正しい表現ではないと思う。社会的にやましい行為なのでこんな言葉を作り出したのだと思う。
 さらに、「慰安所」の場所が肝心だ。
 日本の国内で「慰安所」があったとしたら、既婚、未婚を問わず、兵士の男性は、堂々と慰安所にならんだだろうか?家族や社会は許しただろうか?
 つまり根本に、他国での行為侵略戦争に動員される兵士と不可分だったことだ。(他国も同様の傾向)
 彼らは、「朝日は日本の名誉を回復する責任がある」
 「日本人の魂を震わせる…」「日本を腐れせ、亡国に誘う…」「日本の名誉を守るために…」
 「日本を貶め続ける…」 といったふうに日本にこだわる。国家と一体化する個人として自信を持ちたいみたいな…。
 でも、誰だって過ちがあったら、「朝日」のようには遅くならないように謝罪すべきで、それこそ清い態度だと思う。それが素直にできることこそ誇れることと思う。ドイツはそれができている。ドイツで戦争指導者たちは、その責任を追及され、戦後、指導者は彼から入れ替わったからだ。
 さて、イラク戦争を擁護した人たち、欧米各国のような検証や率直な申し開きをしただろうか?