サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

解釈改憲派兵のドイツ−アフガンで兵士55人犠牲

 知らなかったけど、ドイツも解釈改憲で派兵したそうだ。(赤旗日曜版)
 そしてアフガンでは55人の兵士が犠牲になった。
 日本と同じように、第二次大戦の侵略国だったドイツ。
 おそらく侵略戦争への反省からだろうドイツの憲法基本法)には、ドイツ軍の出動は「防衛」に限られている。
 その活動は、ドイツ国内とNATO域内に限られる解釈されてきたそうだ。
 東西ドイツの統一をへて、ドイツ軍は92年のカンボジアPKOでの医療支援した。
 その後、旧ユーゴスラビアへの軍事介入に参加、01年のアフガン戦争に、集団的自衛権を発動したNATOの一員として軍事作戦に参加した。
 結果、ドイツから見れば、55人のドイツ軍兵士の犠牲。
 だがアフガニスタンの人立場から見れば…。
 アフガンの人々がドイツの人々に何をしたのいうのだろうか?
 なのに民間人も含め、ドイツ兵より、はるかに多い犠牲者が出たはずだ。
 何人なのか? 犠牲になったのはなんと言う名前の人なのか?
 他国からきたドイツ軍兵士の犠牲者はすべてわかっているのに、戦場になった国の犠牲者がわからないでは済まされない。
 コール政権の時に、国の主権を「国際機関に委譲できる」「平和維持のために互恵的な集団安全保障制度に加入できる」と、憲法24条を拡大解釈した。
 94年、ドイツの憲法裁判所はこれを認めたようだ。
 しかし、他国での、自国兵士と他国民の犠牲に対し、裁判官は、どんな説明ができるのだろうか? そもそもアフガン戦争は、闘ったそれぞれの立場から肯定できる戦争だったのか? 
 結局、強いものが弱いものに犠牲を強いる構図だと思う。
 日本が同じ道を歩むべきではない。
 9条の2項は、「戦力」そのものの保持を禁止している。なので「自衛の隊」となっている。
 国家の本質がたち現れえる。これを押さえ込むには、運動の拡大以外にない。