先日、久しぶりに蔦屋書店による機会があった。うれしいことにスノーデン“暴露”が6位売上として店頭に並んでいた。
チョトと前に、中国製のルーター等通信機器に、情報を盗むバックドア(裏口監視装置)が組み込まれているとのニュースが流れたことがあった。ありえない話ではないと思う。実は、私のノートパソコンは中国製のLENOVO。大丈夫だろうか?
さて以下はスノーデン氏が明らかにしたNSA文書のひとつです。
(機密//国外配布禁止)信号情報収集とは、何も数千キロも離れた場所から信号やネットワークにアクセスすることだけではない。むしろ、文字どおり“手づくり”がものを言う場合もある。種明かしはこうだ。世界中に出荷されているコンピューター・ネットワーク機器(サーバー、ルーターなど)をわれわれが押収する。次に、リモート・オペレーションズ・センター(S321)の手を借り、これらの機器を特別アクセス工作部門(AOIS326)の職員がいる秘密の場所に送る。これにより、ターゲットの電子機器に直接ビーコンを埋め込むことが可能になる。機器は再梱包され、本来の宛先に出荷される。これはインテリジェンス・コミュニティのパートナーと特別アクセス工作部門の専門家の力があってこそ偽せる業だ。
(機密//特別情報//国外配布禁止)最近、供給プロセスへの介入によって数ヶ月前に埋め込まれたビーコンがNSAの秘密インフラにコールバックしてきたケースがあった。このコールバックにより、当該機器のさらなる利用およびネットワーク調査が可能になった。
NSAは、とりわけ米シスコ製のルーターやサーバーに不正工作を仕掛け、大量の情報を送信させている。(写真)
中国製品は信用できないが米国製品も信用できない。
米中両国は、製品で激しいシェア争いをつづけている。それは、熾烈なバックドア取り付け競争なのかもしれない。
自由と民主主義を標榜する米国も、一党独裁の中国ばりの監視社会のようだ。でも両国(など)から侵害されるのは、世界中の市民である、と認識する事が肝心だ。本当の対立の構図は、そこにこそある。
(以上、“暴露”からの引用・紹介でした)
- 作者: グレン・グリーンウォルド,田口俊樹,濱野大道,武藤陽生
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