サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「すべてを収集する」−キース・B・アレキサンダー スノーデン“暴露”

 昨日、私は「一般人なので情報価値はないでしょう」と書きましたが、NSAは、特別な人間だけを対象にしているわけではないようだ。
 NSAは米国防総省直轄の諜報機関。その長官はキース・B・アレキサンダー陸軍大将だが、「すべてを収集する」これが信条だそうだ。なのでいわゆる「テロリスト」や活動家だけが狙いではない。イラク戦争時に、アレキサンダーは、全イラク国民の携帯メール、通話、Eメールなどを吸い上げるようにした。
 今度はそれを、アメリカ国内に、更に世界へと構築した。
アメリカにベライゾンという大手の電話会社がある。国内加入者は数千万人。スノーデンが明らかにしたものに、外国諜報活動監視裁判所の命令書で、以下のようなものがある。
「ここに以下の通り命じる。この命令の送達から有効期間中、記録保管者はNSAに対し、裁判所から中止命令がない限り毎日継続的に以下の具体的情報んじょ電子コピーを提出しなければならない。ベライゾン社が保持する(1)アメリカ合衆国と国外間、又は(2)近距離通話を含む全ての国内通話に係る詳細な通話記録又は、電話メタデータ
 メタデータとは以下の情報を含むものとする。包括的な通信ルーティング情報(発信・着信の電話番号、国際移動電話加入者識別番号、国際移動体装置識別番号等のセッション識別情報を含むがこれに限定されない)トランク識別子、カード番号、発信日時及び通話時間」

 通常は通信の秘密があるため、重要な犯罪者に限って、裁判所が通信の傍受を捜査当局などに許可すると思う。ところがNSAは全ての国民のすべての情報を収集し蓄積する。
 目的は? もちろん本当のテロリストは対象だろうが、外交、さらに大きな目的は経済情報だろう。これだけ傍受できれば、技術開発、特許、株、通過、金利ほか、先物取引など金儲けには、ことかかない。(「暴露」より引用)
 おそらくTPP交渉で、日本は情報を握られ勝目のない交渉をやっている事だろう。