「法の番人」−内閣法制局の矜持(阪田雅裕著)を注文、届いたばかりです。これから読み始めますが、動画などを見た範囲で、ハズレの場合はハジを書きますので、先にちょっとコメント。
ただ、現実と法の整合性という点で、どれほど説得力があるのか?疑問を持ったりします。
自衛隊は必要最小限度の実力部隊なので外国で戦争をしないのですが、その日本の自衛隊。
狭義の解釈では阪田氏の言うとおりで、武力行使をしないので戦力ではないと言う事になるでしょう。
でも自衛隊の実態は、米軍基地内に接収されたような司令部、指揮命令系統と、装備や訓練を含めて、米軍の世界戦略に組み込まれている現実からみれば、日本を守る自衛隊ではなく米軍補完軍でしょう。日本の米軍基地も、実態と、米軍の行動の歴史をみれば、日本の防衛とは無関係の世界戦略のためです。
安倍総理らがめざすは米軍と一体化した軍隊です。武器輸出・経済も含めた戦争社会体制、それをめざして、解釈を変えてきた歴史と思います。
解釈の変遷、その理屈づけは最大限工夫されてきたとても、もともと自衛隊はなかったのに、朝鮮戦争を契機として、米軍の要請で作られ、米戦略にそった部隊として育成された。
イージズ艦は元々空母護衛のためだし、圧倒的な数のP3Cはもともと、冷戦下のソ連原潜の探知のためだった、などなど。
とはいえ、安倍総理の解釈改憲に反対されている阪田氏から学ぶものは多いと感じています。
またあした。