「国際メディア情報戦」−高木徹著を読んでいまして、少しずつ引用・紹介します。高木氏はNHKのディレクターです。
わたしがメディア問題に関心を持ち始めたのは、小泉現象と、高木氏が書いた「戦争広告代理店」を読んだからです。
国際社会と戦争にとって、これほどメディアを使った情報戦が影響を与えるのかと、PR会社の実態を知ったからです。
当時、「民族浄化」という言葉がテレビ、新聞でブンブン飛び交った。
1990年代のボスニア紛争の時だった。PR会社が作ったこの言葉は「ジェノサイド」やナチスの「ホロコースト」を思い起こさせ、石油の権益もない地域への米国・NATO軍の空爆を呼び込んだ。
緊張しているウクライナとクリミア半島めぐるロシアの動きが気になる。おそらく現在も熾烈な情報戦争が展開されていることだろう。