サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「100億人になったら」−?大量絶滅

 先日来の「100億人になったら…」のつづき。
 地球上の陸地の40%が人間のための農業に利用されているそうです。
 農業に適さない土地として、
 北極圏とツンドラ地帯、南極、サハラ砂漠など乾燥・砂漠地帯があります。
 私たちが住んでいる市街地、道路、鉄道、空港、港もそうです。
 国立・地域の公園、保護区、木材生産の森林も、石油や天然ガス、金属などの鉱山も同様です。

 残りは、アマゾンなど中南米とアジア・アフリカなどの熱帯雨林しかありません。
 これから36年後の2050年、食糧需要は2倍になるとの研究結果もあります。
 土地が足りません。水も。土地をめぐっての争いが起こらないか?どうすれば?…。漁業資源も同様、それ以上です。(グラフ:熱帯雨林の減少率)
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 生態系も危機にさらされています。

 国際自然保護連合の2012年の推計では、全両生類の31%、全哺乳類の21%、全鳥類の13%が絶滅の危険にさらされているそうです。(グラフ:1年間に100万種あたりの絶滅種数−E/MSY)
 これは自然淘汰の1000倍も早いペースで、多様な生物種が失われていることになります。
 巨大隕石の激突で恐竜が滅んだ6500万年前以来の大量絶滅に追いやっているのは人間です。
 水や空気や気候や食べ物を生み出してくれる生態系サービス。
 多様な生態系を破壊すれば、水も空気もタダではなくなり、やがて金をいくら積んでも手に入れられないことになります。そうならないように。