サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

秘密法−マンデラ大統領と安倍総理

 秘密保護法が強行に成立されてイライラ、腹が立ち、暗澹たる気持ちになってしまう。なかなか希望を見いだせない。
 秘密法や憲法改悪など人々を抑圧する制度に執念を持つ安倍総理。しかし、亡くなられた南アフリカマンデラ元大統領の生き方を見ると、私たちは希望を持たずにはいられない。
 黒人を隔離するアパルトヘイトに反対したために、マンデラ氏は国家反逆罪で27年間、71才まで投獄された。
 安倍総理A級戦犯容疑で獄中につながれた岸信介氏を祖父にもつ。安倍総理憲法改悪につらなる一連の民主主義破壊への熱意は、祖父の思いを実現しょうとしてのことだろう。
 だが、日本人300万人、アジアの人々2000万人も死においやった戦争の責任を、東条内閣の商工大臣として岸氏が問われ、A級戦犯として獄中につながれたのは当然の事だ。これがドイツだったなら一生刑務所から出られなかっただろうし、安倍氏が総理になることもなかっただろう。
 日本を占領・支配した米国から、利用価値を認められて釈放され、果ては戦犯容疑者なのに総理大臣にまでしてもらった。アメリカが満足するほど、対米支配に協力し、その分、日本国民は不幸を背負った。
 アパルトヘイトの映画で「遠い夜明け」というのがあった。この映画を見た時は、その悲惨さに希望を見出せなかったものだ。
 しかし以外と早く夜明けはやってきた。マンデラ氏は、釈放され大統領になった。
 27年間獄中にあり筆舌にしがたい迫害を受けたのに、社会の憎しみの連鎖を断ち切り、白人との融和をはかった。マンデラ氏を釈放し融和策をすすめようとしたデクラーク白人大統領もえらい。(写真)
 おそらく苦労の連続ではあっただろうが、「夜明け」は、マンデラ氏と人々の力で呼び寄せられた。
 憲法違反の秘密保護法で、正義と民主主義と平和のために逮捕・投獄されようとも、胸を張って頑張ろう。
 と言っても、私も拷問には耐えられるほど根性がある人間ではない。なので、これからは秘密保護法の施行中止を求め、法律の改廃を求めてがんばろう。
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 今日の各紙です。
 それぞれ赤ラインのとおり特徴が現れています。
 上は「読売」は、「賛成多数で」と肯定的。
 「熊日」は、「深夜の採決強行」「知る権利侵害 懸念」
 「朝日」は、「知る権利侵害の恐れ」