サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

伊藤千尋・朝日記者の講演

 朝日新聞の記者の伊藤千尋さんが「憲法を活かして原発も基地もない世界を!」と題して、11/3熊本市で講演されました。主催は、熊本の子育て・教育9条の会。
 わたし伊藤さんの話は2回目で、期待しカメラ、三脚もって行きました。
 録画はお断り、予想していたけど残念。
 オフレコ部分を削ってでもみなさんに聞いてもらいたい話でした。
 なんせ現役記者さん、ムリもありません。どうぞ伊藤さんの本を読んで、世界の常識を知ってほしいと思います。

 さまざまな学習会に参加する中でこれほどメモをとったのも久しぶりです。
 伊藤さんの話、結論的には、日本の主権者・国民は、もっと憲法を知って、実生活で使いなさいという事のようです。

 アフリカ沖のカナリア諸島のテルデ市(スペイン領)に、日本国憲法9条の碑があるそうで、伊藤さんは、現地に行って話を聞いてきたそうです。(写真)
 それは「ひろばをつくる話から…」⇒「平和を考えるひろばに」⇒「悲惨な戦争=ヒロシマナガサキ」⇒「9条」だったそうです。 (紹介・民医連)
 テルデ市の人たち、ひょっとしたら、日本人より日本の歴史を理解しているかもしれません。

 で、伊藤さん、日本に9条の記念碑はいくつありますか?…と質問。
 答えは9つで、そのうち沖縄に6つあるそうです。
 そういえば熊本市にあったかな?…ないなー。ふるさとの天草にもないなー。こりゃー天草諸島に帰って、9条碑建設運動でもせんといかんなーと思ったしだい。
 中米のコスタリカの話です。サッカー少年が練習場に柵がなく川に落ちて怪我したことから、不備を憲法違反として訴えたところ認められた話や、露天の本屋さんで憲法の本を買って行った子どもを抱えた若い母親に話しを聞くと、「憲法を持って役所に交渉に行く」と語ったそうで(ベネズエラ)、多くの国では憲法を日常生活で活用している話がありました。前にも聞きました。
 新しい話では、学校で校長先生がグラウンドに車を止めていることを生徒が憲法違反で訴えたはなしです。
 裁判所は、グラウンドを「子どもの遊びと運動の空間」と定義し、校長が車を止めるのは違反と判決を下したようです。
 コスタリカでは年間12000件の憲法訴訟が起きているようで、国民が憲法を知り、生活に生かしているのが定着しているようです。(コスタリカを被爆者中山高光さん訪問)
 まず、日本の異常は、そんな外国の当たり前の事が知らされていないこと。みなさん、私たち日本国民も、主権者として、憲法を体得し、生活や労働や民主主義や平和に活かしていきましょう。
 これに関連し日本国憲法は、
憲法第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。
 と定めています。そうしないと権力は人権を侵害しようとする、です。
 国民の不断の努力、普段から努力、ふんだんに!
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