サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

シリアの化学兵器廃棄へ−さすがオバマ…

 どうやら、シリアへの米軍攻撃は回避されそう
 ひとまず…、良かった。
 米軍の軍事攻撃で内戦が悪化することは最悪だったし、なにより国際法が尊重され、シリアが化学兵器禁止条約に加盟し、そのもとで査察され化学兵器が処理されることは大変喜ばしいことだ。
 この方向が民主主義と平等の精神で、各国に適用される事になるだろう。
 ン?… ならない? 
 そらーイカンでしょう。化学兵器が禁止される理由は、大量殺戮兵器で残虐性が高いためでしょう。無差別の大量殺戮兵器といえば核兵器です。ならば化学兵器と同じように、核兵器も禁止するのがスジってもんです。
 シリアが化学兵器を持っているのは、核兵器を持っているイスラエルへの抑止力の面があるらしい。なのでシリアの化学兵器廃棄とともに、イスラエル核兵器も廃棄するのが、平等原則からすれば当然だろう。
 ひよっとしてこれは、ノーベル賞を受賞したオバマ大統領の核廃絶への高等戦略だったのではないか…?。
 オバマはシリアを攻撃すると発表して、わざと国際世論を高め、ロシアが今回の提案をして、シリアは仕方なくこれにのって…、化学兵器の廃棄へと進む…。めでたし めでたし パチパチ。
 これで2つの方向性へ、流れがつくれる。
 ?米国はこれまでのような先制攻撃政策を転換し、紛争解決には、国連中心の枠組みができる
 ?シリアの化学兵器廃棄の流れを、同じ大量殺戮兵器の核兵器の廃絶へと進める。どの国も、どのテロリスト集団も、大量破壊兵器は全面禁止!その世論づくりへとつなげる
 さすがオバマ大統領…。
 とは、言わなくても、諸国民と国際世論が力を合わせながら、進めるべきこの方向は、誰が考えても自明でハッキリしています。
 それを日本では安倍総理に、ロシアではプーチンに、中国では習近平に、各国ではそれぞれの政府指導者に、強く強く求めていくこと、これからの最大の課題だと思います。
 もっとも、シリアの内戦は続いています。難民も増えています。この解決のためにも諸国民が声を上げるべきと思います。