サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

阿蘇の立野ダム−今週に「赤旗」日曜版

   今週の「赤旗」日曜版に、
 「国土強靭化」で計画復活・立野ダム
 阿蘇の観光資源水没 水害対策は河川改修で の記事が載っています。

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 こともあろうに、世界一の阿蘇カルデラ唯一の切れ目の立野峡谷に作られようとしているダムなのです。
 おおむかし、今、人が住んでいるカルデラ内は、湖でした。
 カルデラの一角の立野が切れ、湖が白川となって有明海に流れたから人が住めるようになりました。なぜ、切れたのか、中央構造線上にある活断層が動いたからです。
 これは一地方の熊本県の問題にとどまりません。ぜひ全国的に、この愚策が知らされ、世論が高まってほしいと思います。カクサンお願いします。
 阿蘇の自然は、火口や草原だけではありません。白川の立野峡谷、北向谷原始林など見所いっぱいです。

 特に噴火した溶岩が急速に冷えてできた柱状節理はめずらしく、観光資源として貴重なものです。
 ごらんのように岩盤がひび割れています。
 当然、水はたまりにくく、岩盤はもろく、ダムをつくる場所としては極めて問題が多い。
 そのためダムの工法として、写真のように柱状節理に大きな穴をあけ、ここにミルク状のセメントを流し込み固めるようです。すでに、貴重な自然遺産に大きな穴を長くあけています。
 これから仮排水路をつくり、川も水を迂回させて、本体着工へと進みます。5メール角の穴が3つ開いた「穴あきダム」は、流木や大きな岩で穴が詰まる可能性も高い。実用実験はされていません。
阿蘇・立野ダムストップ!  9/20学習会にご参加を!