サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

集団的自衛権の行使−解釈改憲

  安倍総理が新しく起用した小松一郎内閣法制局長官のインタビューが「熊日」に載っていた。
 集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の議論に、内閣法制局も参加し、内閣全体で結論を出すとの話だ。
 つまり憲法の解釈は、しょっちゅう変わる内閣の判断でできることになる。
 60年以上も、集団的自衛権の行使はできないとの憲法解釈を、コロリと変えるつもりだ。
 9条改憲がままならないので、改憲ハードルを下げる96条改憲をしようとする。
 黒を白と言いくるめる、こんな姑息やり方をするのが「美しい国」の安倍総理
 そういう事をしないように憲法は、「立憲主義」で、勝手なことをしないように、国家権力に枠をはめている。なのにイメージを変えて、コトバの意味を変えて、日本語をやぶろうとする。まさに暴走の始まりだ。
 集団的自衛権に関し、これを容認するもっともらしい表現や例は多く考え出されている。しかし、簡単にいえば「自分が攻撃されていないのに、他国を攻撃する」と言う戦争行為以外のなにものでもない。
 「同盟国が攻撃される…」を、自国への攻撃とみなす?怪?。圧倒的な核戦力を持つ米国を、どこの国が攻撃しようと言うのか?
 過去、米国を攻撃したことのある国は、真珠湾攻撃をした日本ぐらいなものだろう。米国に戦争をしかけて負けて、今度は米国のいいなりになっている。見苦しい姿。
 歴史の事実は、最強国家の米国が、弱い国を繰り返し攻撃してきた。ベトナム戦争からアフガン戦争まで、どれほど他国の国民の血を流してきたことか。9条改憲を経ないままに、米国と参戦できる名実ともに、究極の解釈改憲だ。
 ニュースで新しい内閣法制局長官で、最高裁の判事となった山本庸幸氏も、「見直すことはむずかしいと述べた。そのとおりだ。