都議選結果についての各紙を読んだ。
自公圧勝、民主惨敗、維新後退、と言った見出しに、各紙の特色はほとんど出ていない。
有権者の都政や国政への願いとの関係での分析は皆無、まことに表層的。
「熊日」は、共同通信の記事とは思うがレベルが低い。故意かもしれない。
ただ「朝日」は、反アベノミクス票 共産へ の小さな見出しを立てた。
出口調査の分析の結果だ。アベノミクスに「全く評価しない」と答えた人の52%が共産党に投票した。民主は21%で4年前と大違い。
無党派層の行き先も
自民13%⇒20%
共産13%⇒19%
民主48%⇒16%
維新 ⇒ 9%
社説の中でも、「反アベノミクス、原発ゼロ、憲法改正反対を明確に打ち出したことで、政権への批判票を受け止めたと見て間違いない」と共産党の躍進の理由を説明している。
全体して「朝日」社説が言いたかった事は、民主党に反自民の姿勢を明確に示して頑張ってほしいとの応援ではある。でも、アベノミクス、原発推進や改憲への批判的人たちが、どう政治への反映したか?分析としては極めてまともと思う。
今回の結果を受けて、第1党の民主党が事実上の石原・猪瀬都政の与党だった事でわかりにくかったのに対し、名実ともに、野党らしい共産党が野党第1党になった。わかりやすくていいし、今後の都議会の論戦が自VS共で楽しみになってくる。
同じ流れが参院選の東京選挙区に具現化する事を願う。