サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

水俣病 最高裁が初認定 国を断罪

 昨日来のニュースでうれしい事があった。水俣病に関する最高裁判決です。
 水俣病の認定申請が棄却された女性の遺族が、熊本県に認定するよう求めた裁判で、最高裁は、故溝口さんを水俣病と認めた福岡高裁判決を支持して県の上告を棄却した。
 また別の、一審で水俣病と認められたのに、二審で水俣病と認めなかった大阪高裁の判決を破棄し、差し戻した。あたりまえの画期的だ。
 水俣病こそ、国家の本質をよく示している。そして住民と主権者がとるべき道も
 水俣病の歴史は、国家が、チッソ企業を国策として擁護し、汚染物質を流して住民に被害が出ていても企業の利益のままに放っておいて、運動と世論が広がり、認めざるを得なると、その被害を小さく見せて賠償額を少なくしようとしてきた歴史だ。
 その中心が水俣病の認定制度だ。水俣病の複数の症状の組み合わせが必要との国の通達が77年に出され、大量の患者が棄却された。そのまま亡くなった人は、どんな思いだっただろうか。
 しかたなく被害者は、裁判に立ち上がり、そのつど、95年の政治決着、09年の特措法などで、水俣病とは認めら得ないが「救済」という形で一定の「支援」が行われてきた。
 しかし04年の関西訴訟で最高裁は、国、県の行政責任を認定した。つまり被告の国・県は犯罪者だ。その加害者であり犯罪者が、被害者を水俣病ではないと、切り捨ててきたのだ。これが国家であり、政権党の自民党の姿だ。
 十数万人もの大なり小なりの被害者が不知火海沿岸存在してきたと言われてきたのに、その犯罪者の国・県は、被害を調査する検診すらしようとしない。やってきたのは民医連などの医療ボランティアなどだ
 やるべきは「救済」ではない。自然現象じゃない。加害者に、彼らに厳しく当然の償いをさせる事、これがないならば犯罪はいくらでも繰り返す。繰り返したきた。原発事故も同じだ。1票の格差問題も同じ。最近はやりの厳罰主義は、国民にではなく、国家と企業にこそ適用すべきだ
 さー、国家はどうする? 自民安倍政権はどうするのか? 更に追撃しないと逃げてします。

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 もうひとつ、私にとってうれしい事がありました。
 本日、ブログのページビューが50万を突破しました。ブログを見ていただいているみなさま、ありがとうございました。
 開設して3年3ヶ月あまり、今日で1129日、継続は1004日間になっておりました。
 自分のために書いているつもりですが、皆さんが見て下さる事が励みです。これからも続けて行きたいと思います。本当にありがとうございます。