サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

モンスター食品が世界を食いつくす①

 モンスター食品が世界を食いつくす」(船瀬俊介著)を読んでいます。
 私も遺伝子組み換え動植物・食品のことは詳しくは知りませんで、この本をたまたま見つけて、TPPの関連もあるだろうと思い買いました。紹介します。
 「腐らないトマト」ができたそうです。正確に言えば「成熟しない」ので「腐りにくい」そうです。 技術者は、熟成する酵素が働かないように遺伝子を組み替えたそうです。1994年のこと。 米食品医薬品局は認可したそうですが、美味しくなかったようで、売れずに生産中止になったそうです。
 キャベツにサソリの猛毒遺伝子を組み込んだ「殺虫キャベツ」もあるそうです。昆虫であるサソリの遺伝子を、植物のキャベツに組み込んだ狙いは、サソリの毒をキャベツに持たせて、キャベツの葉を食べるイモムシを殺すためだそうです。
 なんともいやはや、科学と技術を使って、命をもてあそぶおぞましい行為に思えてなりまぜん。いつか天罰が下りそう。
 著者の船瀬氏が紹介するのは、2012年9月にフランスのカーン大学の研究チームが行った実験です。
 世界で最も多く売られている遺伝子組み換えトウモロコシをマウスに与えたそうです。
 200匹のうち、50〜80%のマウスに腫瘍ができたそうです。写真は大きな腫瘍ができたマウス。ねずみがかわいそう。
 TPPに参加すれば、遺伝子組み換えの表示がされない食品が出回る事になります。選ぶ自由がないなんて、恐ろしい。