サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

南極の不安定

 熊本でもサクラが咲きはじめました。
 ちょっと早すぎです。
 花見の予定は3月30日、あと2週間もあるのに… 散ってしまう。
 温暖化の影響?

 私、北極海の海氷縮小だけに関心を集中していましたが、南極が問題のようです。「赤旗3/12」国立極地研究所前所長の藤井理利さんの話です。

 12万5000年前は、氷河期と氷河期の間の暖かい間氷期で、グリーンランドは現在よりも8℃も気温が高かったようです。8℃も高いとなると、氷は消えていただろう思われていたけれど、90%も残っていたそうです。1割氷が融ける事による海水面の上昇は2mほどだそうですが、別の研究によればこの時期の海水面は、現在よりも9mも高かったそうです。
 となると、海水の熱膨張を差し引いても、海水面の上昇に大きな影響を及ぼしたのは、南極の氷が融けた事、となります。
 南極の氷は、平均で1856m、厚いところでは3000m以上もあり、ちょっとやそっとでは融けず、安定しているものと思われていました。
 ところが最近の調査によると、氷の下の岩盤ふきんには水があったり小さな湖がある事がわかったそうで意外とすべりやすい。海にせり出している棚氷が崩れると氷河の流れが加速するらしい。
 となると海水面の上昇は以外と早くなる可能性ある。
 12万年前には数千年かけて起こった事が、人類活動による温暖化で、数十年から数百年で起きかねない。生態系はこの速さについていけない。あらためて注目せざるをえない。