サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

イラク侵攻10年、ブレア元英首相への質問

 今日の「赤旗」です。
 イギリスのブレア元首相が国営のBBCで、イラク参戦について語ったようだ。
 ブレア元首相は10年前の3月20日、フセイン大統領が大量破壊兵器を持っているとウソをつき、米ブッシュ大統領と共にイラクに先制攻撃を行い侵略した。
 英兵の死者は189人だそうだ。
だがイラク人の死者は10万人とBBCは伝えた
 10万人の死者のうち民間人は何人だったのか? 子どもは何人だったのか? 撃たれたか? 吹き飛ばされたのか? 死を想像してみるべきだろう。負傷、病気、劣化ウラン被爆、破壊、精神的苦悩も…。
 憲法の文面を変えるまでもなく、解釈改憲で「集団的自衛権」を認めて行使するなら、イギリスと同じような事になるだろう。そうなれば米国が先制攻撃する相手国に、「集団的自衛権」の名で参戦し、殺され、しかし圧倒的に殺す関係になる。
 もっとも日本も派兵した。憲法の縛りが効いて直接の軍事行使ができなかっただけだが、輸送などで参戦した。イラク人10万人の死者、そのうちのいくらかは、日本が殺した事になるだろう。
 さて日本でのイラク戦争総括は、どうだろう?。
 同じ国営放送のNHKは、BBCと同じように、小泉元首相に、以下のような質問をしてほしい。
 司会者がブレア氏に「人々はあなたをうそつき、戦争犯罪人と呼び、抗議者がついて回るので、あなたが英国の街を歩くのは難しい」と述べると、「気にしない」「ののしる人がいるのは事実だ」「正しい決定だったと人々に説明するのはずっと前にあきらめた」と言ったそうだ。
 元首相に「説得をあきらめた」させたのは、同じ「民主主義」国、の主権者。
 小泉元首相は、今でも人気がある。この違いは、いったいなんなのだろうか?