サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

日本の領土紛争−よくわかる


 ちょっと暗く、見にくい図ですが、領土、領海、領空、宇宙をあらわしたものです。
領 土⇒⇒ 誰でもわかる海岸線までです。
領 海⇒⇒⇒ 海岸線を基点として、12海里だそうです。(1海里1852m)
排他的経済水域⇒領海から200海里
公 海⇒⇒ 経済水域以外の海
領 空⇒⇒ 領土と領海の上空で大気圏までだそうです
宇 宙⇒⇒ 自由な領域だそうです。
 だ、そうですが、それはそれは長い歴史をかけて、争いや議論の末に、調整の考え方として国際的な決まりになったもの。その考えかたの歴史がよくわかりました。
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これならわかる−日本の領土紛争」・松竹伸幸著を昨夜に買いまして、ささっと半分以上読みました。(なんと昨年の発行、知らんだった)
 確かに、「これなら、よくわかる」ました。
  ややこしい領土問題で、難しそうな「国際法と現実政治から学ぶ」とありますが、いやホント、わかりやすい。今年№1の私の推薦図書です。ホント。
 日本名の尖閣諸島竹島が、単なる無人島で価値がなかった時代、国家が領土として見向きもしなかった時代から、資源獲得やナショナリズムに利用され、争いのタネになってきたようです。
 松竹さんの話では、韓国、中国、日本もそれぞれの言い分に根拠があり、そうそう単純でないようです。だから時間がかかるのは仕方がないとして、結局、話し合いで、双方が利益になるような方向を目指すことが大事と語っています。
 実は私、松竹さんは、一応の知り合いです。私が民青やっていた頃の中央の方でした。
 わかりやすい本なので、次回から少しずつ紹介します。
 それから私としては、加えるべき新しいり理論展開が必要かも、と考えています。
 各国が陸地や海洋や海底を国家の取得物として争っています。歴史を経て国際法を確立して争いごとを収める知恵を発揮してきました。まだまだ続いていますが…。
 しかしそれは、人類社会の内部の取得のいわば欲望を満たす争いです。しかし宇宙から見れば、国境線なるもは見えず、青い海と緑や土の大地が見えるだけです。
 人類社会の内部で、争いながらも行われているのは、地下資源でも漁業資源でも、自然と生態系からの略奪です。しかも今や限界を超える負荷を与えています。人類全体の自然と生態系への負荷を減らす方向で視点がほしいところです。