サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

シェールオイル試掘

 秋田県シェールオイルが試験採掘されてニュースになっている。
 喜ばしいニュースとなっているが、ちょっとどうか?と思う。
 アメリカでもシェールガスシェールオイル革命と呼ばれ、採掘が広がっている。
 地下の頁岩に水や薬剤を注入して取り出すやり方が環境破壊を起こさないか心配だからだ。
 石油の産出量が最大となりその後は減少するピークオイルは、石油もガスも採掘技術の採用で時期が伸びているようだ。
 だが問題は供給だけではない。廃棄が問題、受け入れ限度を超えている。燃やす事でCO2となって大気に排出させる。
 そもそも石油が石炭も天然ガスも、含まれる炭素は大気にあったものだ。植物の光合成を通じて大気から取り除かれ、長い年月を通じて地中に埋没した。太陽がしだいに活発になるのに、それにつれて気温が高くならなかったのは、植物が温室効果ガスのCO2を大気から取りのぞいたからだ。
 いま人類は、逆に地中をほじくり返して、炭素を燃やして、急激に大気に戻している。温暖化が進むのは当然といえる。
 在来型でない開発で、ピークオイルを伸ばす事はできても、温暖化を加速させるだけだ。今の経済には良くても、未来の経済は破綻だろう。持続可能な経済社会へ転換が急がれる。