サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

選択の科学⑨ 「選択は創られる」

 「選択の科学」で追加です。「選択は創られる」の節がありまして、面白いので紹介します。
  選んでいるつもりが選ばされている
[:W150:left] コーラとペプシ、違いはあるだろう。しかし選択しているのは、どうやらイメージのようだ。
 こんな実験がある。協力者に、炭酸飲料の銘柄は教えないで、実際には、すべて同じコーラを飲んでもらった。1つのグループは、コーラ缶のイメージを見せて飲ませ、もう一グループには、色とりどりの電球のイメージを見せて飲ませた。
 実験の結果、同じコーラなのに、コーラの画像を見た方がおいしいと答えた。MRIで脳を見ると、過去の感情体験を参照する部位の海馬と全島ゼンや背外側が活発化していたようだ。 
 つまり、味わっていたのは、舌で感じた「味」ではなく、脳で描いた「ブランド」だったということになる。
     サンタは背の高いやせた聖人
  話は少し変わってサンタクロース。もともとクリスマスの聖人・サンタクロースは、青や黄や緑や赤など様々な服を着ていたようだ。背が高くやせた人物として描かれていた(美術作品)ようだ。
 しかし、私や世界中の子どもたちが知っているサンタクロースは、大柄で太っていて赤い服を着て、ブーツをはいたおじさんとなっている。(コーラ飲んで/肥満/幸福)
 この赤色とコカコーラの赤色は同じ色で、特許も取得しているらしい。
 実は、コカコーラ社は、画家のH・サンドブロムに広告を依頼した。世界中の子どもたちに、赤い服を着たサンタクロースがコーラを届けている広告。これが現在のサンタのイメージのはじまりらしい。(「コカ・コーラ帝国の興亡」-徳間書店
   コーラとペプシ、自民・民主と橋下維新
 コカコーラとペプシコーラ。成分はほとんど同じ、もちろん味の違いもあるのだろうが、多くは創られたイメージを選択させられ、買わされているということになる。
 自民か民主か?どっちを選ぶ?→これまでの選挙で提示された選択。しかし自民党民主党も似たようなものだろう。消費税増税原発推進もTPPも政策の基本は同じ。つまり財界の要求どおりの政治。
 成分も、ほとんど同じで、もともと自民党の議員だった人が、民主党をつくった。どうやら消費税の大増税を今国会で上げようとする点では、表向きはともかく、実質的に協力するだろう。
 ここで新しいブランドが登場。「橋下維新の会」だ→既成政党か維新の会か?の選択が創られる。
 維新の会も自民も民主も、新自由主義新保守主義の味は同じで、旧来のものばかり。新しいのは「イメージ」だけが創られ選択させられる。広告リテラシーを学ぶ必要あり、といったところ。
 さて、わが社。権力の攻撃はすさまじい。良いイメージが確立されていない。ブランド戦略や、いかに?