サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

働かないアリに意義がある

  イソップ物語の「アリとキリギリス」で、働くアリは人間から大きく讃えられている。
 上の寓話を意識したような「働かないアリに意義がある」の表題の本を見つけ、大事に迷ったすえ買い、読みました。
 私たちが目にするアリは、いつも動き回ってエサを探して運んでいるので、働きものと思うのもムリはアリません。
 しかし、大半のアリは地下の巣で生活している。そしてー、

 「働き者で知られるアリに、われわれは思わず共感する。だが、生態系を観察すると、働きアリの7割はボーッとしており、1割は一生働かないことがわかってきた。しかも、働かないアリがいるからこそ、組織は存続できるという!…」と、表紙の裏には書いてあった。
 日本の人間社会には、働きすぎて死ぬ過労死がある。
 ハチやアリの世界にも過労死がある??。
 野菜栽培のハウスで、受粉させるためのミツバチは、すぐに数が減り、コロニーが破滅するらしい。
 自然界のハチは、蜜を集めるため遠い花あるところまで飛んでいくが、時々は休むらしい。休めるらしい。
 ところがハウスには、花がいっぱい密集しているので、ひっきりなしに集められるし、集めなければないらしく、そのうち過剰労働で寿命が短くなるらしい。
 やがて新しい働きバチの補充が間に合わなくなり、コロニーが持続できなくなるとのこと。
 サスティナビリティでハッピーな人間社会には、休みが必要のようです。外回りの時、公園で、車の中で、トイレで少し長い休憩⇒持続可能な社会のために、許容されるでしょう。資本主義のシステムは、せっつきますが、がんばり過ぎると他人の仕事を奪い収入も奪う。結果、社会は需要を奪われ、経済社会は行き詰まる。
アリに、できている休息、人間にできないハズはない。 とはいいつつ…、…、
   でも、そうです。
  一方での不必要な過重労働は、一方での不必要な失業を生んでいるからです。いずれも99%の側です。