サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

王様の幸福、会長様の幸福

  いろいろ書きたい事はあるのですが、ワンチュク夫妻の報道が心地よいので、またまたブータンものを。
 GDP=幸福ではないので、GDP換算されないもの、そこにも幸福があることにも、目を向けたい。
  今日のテレビで、ブータン国民のボランティア参加率は、52%、寄付率89%(日本は36%/34%)とあった。
 貧しくとも、心にゆとりがある。人の役に立つことは、うれしいことに違いない。
 日本でも震災ボランティアにたくさんの若者が参加している。今日、熊本からもベッチさんが宮城県塩竃市のボラに行きました。
 ブータンの人たちが貧しくとも、寄付をする人が多いのは、人の役にたつことに、うれしさをみいだしてのことだと思う。
 古き日本にはよくあった。これはGDPに換算されない。
 GDPに現れない幸福の最大のものは、自然のありがたさだと、私は思う。
 ブータン国王の先代がえらいと思う。反対する国民を説得して、王政から立憲君主制に移行し、議会に王位の罷免権を与え、王位に定年制をもうける憲法を制定した。
 自ら51才?で退位し、当時25才の息子に王位を継承した。
 王様も独裁者も死ぬまで権力の座にしがみつこうとする中で、極めてめずらしいこと。
 昨今、どこかの大新聞社の会長・大球団の会長氏がテレビで吼えている。85才の横柄な態度、見苦しさは、自らにどんな「竜」を育てたのか気づかないらしい。かわいそうに…。
 様々な場面で、いろいろな人に、自然と手を合わせ、頭をさげる31才の国王。
 言葉もおぼつかないのに、侮蔑の態度と横着なコトバはハッキリわかる85才の裸の会長様。
 権力者、彼らは幸福なのだろうか? 本当の幸福を知っているのだろうか?