サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

原田正純元学園大教授の講演-熊本母親大会

 今日は、第56回熊本母親大会がありまして、わたし、父親ですが参加してきました。
原田元学園大教授の「みなまたの教訓を福島原発にどういかすか」の講演を聞くためです。 講演では、みなまた病の話からカネミ油症、劣化ウラン弾、枯葉の影響を受けた胎児や子どもの映像がたくさんでてきました。
 福島原発事故との共通点として、国策としてすすめられ、科学・技術への過信があり、長期の未解決であり、次世代・未来の世界へ問題が持ち越され、長期的・微量汚染への対応、救済問題などを上げ、ちがう点では、広範囲、天災複合、進行中などがあると言っておられた。
 共通面で一番厄介で不安な面が生物濃縮。東電幹部は、汚染水の海への流出について、希釈されるから大丈夫と言っていた。これからも何年も何十年も海への流出が止まらない可能性がある。太平洋は広大だが海草、プランクトンなどからなる食物連鎖、生物濃縮が心配される。
 もっか、政府も東電も水俣病の教訓を活かそうとはしていません。
 水俣病の教訓どころか、八代海の天草側の大半の地域は「水俣病はなし」、水銀排水を止めたあとの年代からは「水俣病なし」と決め付け、加害者が自分の責任と被害者への補償を減らそうとしています。
 またチッソは分社化して、補償会社はこっち、利益を生む会社はあっちに分けて儲けに走れる法律をまでつくってやった。
 水俣病のたたかいは現在進行形。50年以上もつづいている国・官僚・チッソと被害者・住民のたたかいです。補償めぐる東電・政府とのたたかいは、水俣病のたたかいの教訓を大いに学ぶべきと私は思います。
 私たちにとって大事な事は、国策を変えること。どうすべきか?知恵を出し合い力を合わせあうことだと思います。