サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

実家の解体工事-オシメこいのぼり


 私(ジュンコ)の実家の解体工事が、いよいよ本日からはじまりました。
昨日は、最後の片付け。と、いうことで実家へ。 私はこの家に住んでいた。という事はなかったんだけど、記念にとカメラを構えたら、なんかこう いろんなことが浮かんできて、目がウルルンとなってしまいました。
 一番心に残っているのは、息子の初節句の時、団地サイズのこいのぼりを買って、旗をトッペンにつけたんだけど、それは、二人で「オシメ」に寄せ書きをしたもの。確か、スローガンは「世界に平和を」か、「核兵器をなくそう」か、だったと思います。(その後、写真発見。「ノーモア・ヒロシマ」でした)
貧弱(?)な、「オシメこいのぼり」を庭に高くあげて得意な二人でした。(私だけだったかな?)
 母は、約2年前から、施設に入っているんですが、昨年末から、急に容態が悪くなり入院中。夜、見舞いに行ったら、私の手を取り、「家に帰る。お父さんが心配してるから、今から連れて帰って!」と、何回も何回も頼むのです。これには、私も参りました。「今日は、もう遅いから、明日にしようね」と、私も何度も同じ返事。 その時は、なんとも思わなかったんですが、母は、「家が取り壊される」と感ずいていたのかも知れません。戦後、苦労して私達三人を育て上げ、父の定年後にやっと建てた マイホーム。「ここで、ゆっくり一人で暮らす」と言っていた母。施設に入ってからも、「家に帰りたい」と言っていた母。私達には分からない、特別の思いがドッサリあったのでしょう。 今日も、会いに行きましたが、昨日は、帰るまで「連れて帰って」と言っていたのに、今日は、一言も話してくれませんでした。