サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

TPP問題⇒熊日ハイこちら編集局―主婦さん会社員さんへ

 宇城市の主婦さん、熊本市の会社員さん。11/14付『熊日(夕)』編集局へのお電話の話し、お気持ちがわからないでもありません。「守る姿勢ばかりでなく、商品に自信を持って世界に売る努力を…。日本の安心安全な農産物は世界と十分競争できる…」「農業団体は反対するのではなく、海外販路を積極的に開拓するなど…」のご意見、改めて現場も見ながら大いに議論をすべきところと思います。そして、自然相手の農業と人の関係、世界・人類が進むべき本当の流れに近づくべきと思っています。(絵=コメつぶくん)

 TPPは、基本的に関税を取っ払って自由な競争をしようということでしょう。スポーツのように、競争にはルールが必要です。男女が同じ競技は、ほとんどありませんし、柔道など格闘技も体重別にたたかっています。世界には、工業に優れた国、先住民は追い払って広い国土をもつ農業に強い国もあります。両方強いアメリカなどもあります。それぞれの国の中でも工業と農業の競争力に違いがあり、地域でも違いがあります。
 そういう状況で同じ競争をしていいのか?という問題があります。スポーツなら、負けたら悔しいで済みます。工業製品だけの勝ち負けも、その国と地域にとって問題ではありますが、ことが食べ物ときたらどうでしょうか?最近の日本人は腹を空かせたことがあまりありません。どちらかと言えば、喰う事を減らし痩せることに関心が集まっています。豊富な食べ物がどこで誰がつくり加工し運んできたか知りませんし想像もしません。これが途絶える事も場合によっては起こりうる事と、想像すらしない日常です。つづく。