サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)考

 TPP問題。テレビの多くは、TPP推進のようだ。みのもんたスーパーモーニング寺島実郎氏ほかも。
 10日の東京日比谷野音での農業者らの3000人の反対集会、昨日の熊日は写真入りで報道、RKKでも熊本からの参加者の紹介があった。朝日は、わずか2段、第2読売に成り下がった朝日らしい。尖閣ビデオ流出問題があったにしても、あまりにも扱いが小さくゆがみすぎている。ウチはトップ報道。志位さんが挨拶にたった。

 気候変動、旱魃と砂漠化、世界的な食料危機と水危機は、そこまで迫っているというのに。自国民を飢えさせてまでは輸出をしないのは、各国の常識だろう。その時、いくら金を積んでも他国は食料を売らないだろう。しかもその時、日本人の多くは金は持っていない。食料自給率を13%にまで下げてどうするつもりか?真実を知らせるべきメディアの責任は重大だ。
 「日本のGDPにおける第1次産業の割合は1.5%だ。1.5%を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっているのではないか…」と言い放った前原外務大臣、恥を知れ!。
 工業製品と農業生産物は同じGDPで測られても、役割は全くちがう。テレビがなくても生きてはいけるが、食べ物がなければその日から飢える。少ないGDPでも国民の食料を満たす役割をはたしているかけがえのない農業。その少ないGDPが地域の経済、地方の経済をまわし、実際に多くの雇用を支えている。しかも農業が果たしている多様な役割は「市場の失敗」のため、正当な評価での交換がされていない。自然資源略奪に近い。輸出用工業製品はGDPの金額ほどには、人は雇っていないし、すぐ派遣切りするし、利益は地域に回っていない。輸出大企業は、金を貯めるばかりだ。
 強いものは、ますます強く、そのため、弱いものもをますますたたく。主要メディア、強いものへの加担は明らかだ。公共性のある電波に依存しながら広告料だけでなりたっている民放テレビ、金の出どころが求める報道に偏り、国民の知る権利の公共性への責任は、ないがしろにしている。訂正、ローカルはちがってました。ちゃんとRKKの西川アナさんが現場から報道してました。問題はキー局と全国紙。失礼しました。