グリーンランド海には「チムニー(煙突)」と呼ばれる直系10kmほどの巨大渦があり、反時計回りに旋廻しながら、深さ3000mの海底に重い海水を送り込んでいる。
この沈み込みの渦がだんだん少なくなっているようだ。最大十数個あったのが、数個に減っているよう…。
温暖化による海水温の上昇、グリーンランド氷床の融けだしで比重の軽い真水が流出する事などにより、海洋ベルトコンベアの始発点の動きが弱まっているかららしい。(環境ジャーナリスト-フレッド・プアス著-「地球最後の世代」)写真は熊本の海ですが、この海水の分子数個でも、何千年先か、何万年先か、やがて北極海にたどりつくでしょう。その時にもチムニーが残っており、海底に吸い込まれますように願って…。
ナショナル・ジオ・グラフィック⇒氷床の融解
http://www.nationalgeographic.co.jp/materials/materials_article_enlarge.php?file_id=2209&article_no=8&article_max=9