サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

諫早干拓“1日も早い開門調査を”−有明海訴訟

 昨日、政府与党の検討委員会が1年以上の開門調査をすべきとの報告書を赤松農水大臣に提出、長いたたかいの結果の一歩前進といえる。
 24日、荒尾市有明海訴訟の報告集会があり参加して挨拶をした。
 弁護団の報告では、短期の開門に続けて段階的に開門すれば問題はないし、農業の塩害の被害、農業用水の確保も当面、簡易のため池をつくるなど十分な見通しを提案している。国が強行してはじめた事業による漁業者と農業者の矛盾は、国が責任をもって解決すべきだ。
 それよりも死滅に向かいつつある有明海の再生がまったなし、最優先されるべきと、漁民のみなさんの話を聞いて思った。調整池の毒性のあるアオコが大発生して、その汚水を有明海に排出し、赤潮の発生などにつながっている。海水を入れればアオコは発生せず一定の浄化がすすむ。
 いまアサリなどの貝が本来とれるところでない場所、川の近くとかで取れているようだ。それを海の回復と行政が宣伝し、誤解が生まれているらしい。しかしそれは「貝が生き延びるために、逃れてきて、生息しにくいところでも生きるしかない」ためらしい。「そのやせた貝を採ってしまったら絶滅する」と言われ、本当に深刻だと思った。開門調査は1年後になるようだが、1年も待てない、今すぐ開門を!これが漁業者の思いだ。今年も赤潮が発生すれば、壊滅的になる。
河内の漁業者の話を聞いて下さい