サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

川辺川・球磨川水系のダムによらない治水対策の現地調査

1月29日は、ダムによらない球磨川水系の治水対策について、松岡徹副委員長、党南部地区・人吉球磨議員団・八代市郡議員団のメンバーらと現地調査を行いました。
 川辺川ダムについては、中止の方向で動きはじめています。これは住民や市民団体、日本共産党の長年の運動の成果です。今すすめるべきは、ダムに翻弄された五木村の振興策とダムによらない治水対策です。
 ダムによらない治水対策は、水害体験者や地元住民の要望にそって、日本共産党の仁比そうへい参院議員、松岡県副委員長らがたびたび国に要望してきました。今日まわったところで、中流域の球磨村、芦北町、八代(旧坂本村)では、道路と宅地のかさ上げ、川の浚渫、堤防のかさ上げや護岸工事が終了したり、工事中の箇所も多くありました。現場を見て、住民の願いが実現しつつあり、たいへんうれしく思いました。


 同時に、川辺川の永江地域では、水害体験者の方から、3年ほど前にも堤防を水がこえ、隣接する「保育園の遊具が流されたりした」「大変危険で住民は毎年不安になっている」との話をうかがいました。写真のように、川に中州ができているため水位が盛り上がり、カーブしていて、高くない堤防にあたって水が堤防を乗り越えるとのことでした。(写真 左の建物が保育園)
 川辺川ダムができる前提で、堤防の強度も弱く、高さも不十分な堤防が長く改善されてこなかったとのことで、堤防のかさ上げ、補強、浚渫を急いでほしいとの話でした。現場での説明を受け、全くそのとおりと思いました。


 次のところは球磨村の自動車修理工場の方の話で、写真のとおり洪水のときの被害が訴えられました。
 写真は、2階部分まで水がきた時の状態。球磨川の水が逆流してくる時間は30分ぐらいで、あっと言う間とのこと。「球磨川の浚渫をして、水位を下げないと洪水はなくならない」「早く対策をとってほしい」と訴えられました。川辺川ダムで洪水を防ぐという誤ったやり方に固執してきたことが、このような被害につながったわけで、こういった箇所も国が早く予算をつけてダムによらない治水対策を急ぐべきだと思いました。このような対策は地元業者に発注され、地元の仕事確保にもつながると思いました。