サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

最近、読んだ本、記事

「戦前」の正体--愛国と神話の日本近現代史⑤ 犠牲者・被害者の視点?

「戦前」の正体--愛国と神話の日本近現代史(辻田真佐憲著)の続きです。 最後の章「新しい国民的物語のために」について、少し批判的に考察してみたい。 著者は、国家神道をめぐる議論は、「上からの統制」に注目が集まりすぎるという。ナショナリズムが高…

愛国と神話の日本近現代史②「終戦の詔書」神器を奉じて削除

「戦前」の正体--愛国と神話の日本近現代史(辻田真佐憲著)の続きです。 「終戦の詔書」--天皇が連合国側に降伏文書を受諾したことを放送し、国民に知らせた文書。8月15日の玉音放送。(写真・ウィキ-終戦の詔書) この「終戦の詔書」の草案では「神器を奉…

「戦前」の正体--愛国と神話の日本近現代史①

「戦前」の正体--愛国と神話の日本近現代史(講談新書)辻田真佐憲著を読んだ。 知らないことが多く、なかなか面白かった。 神話は、自民党の一部の政治家の発言にもみられるように、政治や教育への影響が出ている。 明治維新から先のアジア・太平洋戦争まで…

福田村事件-映画

今日の「赤旗」です。 森達也監督のインタビューが載っています。 「福田村事件」という映画を作った思いがよくわかります。 むかし、そんな事件があった、、ではなく、 現在においても、起こりそうな、私たちが起こしそうな事です。似ている。 社会があまり…

ポーツマスの旗② 焼き討ち事件

昨日のつづきで小村寿太郎を描いた「ポーツマスの旗」です。 日露戦争では、日本から動員された兵力は108万人で、戦死46、423人、負傷、病気など7万人、俘虜2、000人と書いてある。馬も戦争に駆り出され38,350頭が死んだ。 91隻の艦船が沈没・破壊された。…

ポーツマスの旗

いとこから送られてきた、吉村昭の小説ポーツマスの旗を読んでいる。 日露戦争の終結にあたり、講和条約を結ぶためアメリカのポーツマスに渡り、ロシア側と交渉する内容だ。 講和交渉の内容のほか、登場人物の描写も詳しく、史実にどれぐらい近いのかわから…

コミュニティ・オーガニジング⑥ 昼休みの自由を取り戻す

コミュニティ・オーガニジングの続きです。 本当はもうちょっとあるのですが、長くなったので、中間を飛ばして最後にしたいと思います。 新学期になって教頭先生から、「昼休みは本を読む時間」にすると言われ、昼休みの自由が奪われました。 さて、子どもた…

コミュニティ・オーガニジング⑤ 振り返り

私たちは日々いそがしい。仕事や家事、子育てほか、毎日あくせくしている。 子ども達も、学校、塾、部活、家での勉強など、結構忙しい。 そんな中で、行動する、集まるには、緊急性と希望を語り、行動のストーリーにすることが大事なようです。 . カナメは自…

コミュニティ・オーガニジング④ 人はどこから勇気を得る?

ー人はどこから勇気を得るのか?ー フムフム難しい。なかなか勇気と友達になれない。「言うは易し行うは難し」ですよね~。 . 昨日のつづき。 「明日、みんなで教頭先生のところに行って、昼休みを自由にするように頼んでみるよ!」とカナメ少年。 . ーお姉…

コミュニティ・オーガニジング③ オーガナイザー

「コミュニティ・オーガニジング」(鎌田華乃子著)のつづきです。 . エライ人が決めて、押しつけてくるものは多い。 昼休みをなくし、読書をする時間に突然決められた。学校・教頭先生に。 「おかしい」「イヤだ」と思いつつも、仕方がないと思ってしまう。…

コミュニティ・オーガナイジング② 昼休みは読書時間

コミュニティ・オーガナイジングの続きです。 . もし、あなたの会社で「昼休みの30分は、研修のための各人の読書時間にします」と社長に告げられたらどうしますか? どんな対応をしますか? . この本では、小学校で教頭先生から、昼休みは読書時間にしますと…

コミュニティ・オーガナイジング①

「コミュニティ・オーガナイジング」鎌田華乃子著を読んでいる。 面白い。ためになる。 コミュニティ・オーガニジングとは、仲間を集め、その輪を広げ、多くの人々が、共に行動することで社会的変化を起こすこと。 組織活動は何十年もやってきたつもりだけど…

人新世の資本論

「毎日」新聞への広告です。 下段、見開きです。 この手の本の広告としては異例でしょう。集英社、力入れています。 「毎日」にも斎藤さんの優れた連載もありますし、でも驚きです。 ついでもあって書店に。 新書版のところに並べてあった。裏を見たら9刷。

NHK・Eテレ 資本論-斎藤幸平 放送予定

www.nhk-book.co.jp 斉藤幸平さんが来年1月、NHKのEテレで4回にわたって資本論の解説を行う。 早速、NHKテキストを買って読んでいる。 とてもわかりやすい。また現代社会との関係ピタリ!の問題提起もある。 NHKテキスト 100分のde名著「資本論」の紹介が…

消せない記録-スノーデンの独白

消せない記録-スノーデンの独白を買って読み終えた。前半が生い立ちなどで退屈だったが、後半はとてもおもおもしろかった。 最強の軍事力と諜報機関、介入機関を持つ米国政府を相手に、一般市民への監視システムを米国民と世界に暴露する目的を遂げたからだ…

サピエンス全史③ 農業革命

「サピエンス全史」の続きです。(紹介・引用) ホモ・サピエンスに、次に起きたのが「農業革命」だ。 先の「認知革命」では、多数の共同が実現され、アフリカを出て、ユーラシア大陸、北・南アメリカ大陸、海を渡ってオーストラリア大陸まで移動し、侵出し…

グレタ たったひとりのストライキ

この本は、グレタさんの母親が(夫と娘2人と)書いた本だ。 その人マレリーナ・エルンマンは、スウェーデンのオペラ歌手。環境問題をきっかけとしたグレタさんのアスペルガー症候群、妹ベアタも不安定になり、病気と悪戦苦闘する夫婦の体験が書き出しになっ…

生物学的文明論

10年ほど前の中古本、生物学的文明論(本川達雄著)を読んでます。 生物学の立場からわかりやすく、現代文明を捉えていておもしろい。 言うなれば、数学的発想、物理学的発想でなく、生物学的な発想も必要という話です。 数学では4-1=3が成り立つけど、…

日本人はなぜ、「お上」に弱いのか

日本人はなぜ、「お上」に弱いのか とのタイトルにひかれて買ってしまった。(高文研・安川寿之介著) 著者は、日本人が「お上」の弱いのは、福澤諭吉と丸山眞男の思想的な流れがあるとする。 福澤諭吉といえば1万円札に使われている人。 学校でも習った「天は…

沖縄スパイ戦史-良い映画です

映画「沖縄スパイ戦史」を見てきた。ぜひ、みなさんに観てほしい。そして他の人にも勧めてほしい。 戦争とは、軍隊とは何か、本質を知ることができる映画だった。 黙っていては、事柄は隠される。騙される。すべては強者の論理が支配する。 1944年、陸軍…

THE WAVE

映画 THE WAVE(ウェイブ)を見ていたら、ブログ書くのを忘れていました。 遅くなりましたので、詳しくは、明日に。 とりあえず、予告編をご覧ください。

万引き家族 観てきました

万引き家族を観てきました。 そうですね。カンヌ国際映画祭 最高賞 パルムドール受賞ですから…。 といっても、カンヌ…私あまりわかりませんけど。 家族って何っ?て、考えさせられる映画でした。 家族の、、、構成が良くわからない、でした。 けど、社会の問…

きみのなは

映画「君の名は」を見てきました。 絵がとてもきれいでした。 空も、湖も、東京の街なみも。 高校生の女子を男子が入れ替わる話なのだけれど、 ちょっと深遠なストーリーです。 よくわかりません。 でも、映像は良かったです。

マイケル・ムーア 世界侵略ノススメ

マイケル・ムーアの最新作。 世界侵略のススメ 全国的に今日から上映のようです。 熊本は、まだやってませんし、 地震の影響で施設が壊れ開いていない映画館も多い。 今週の赤旗「日曜版」は、ムーア監督にインタビューしています。 米国は、侵略しすぎ。 確…

「絶歌」を読んでみて…

「少年A」が書いた「絶歌」を知人に勧められ、読んでみました。 絶歌作者: 元少年A出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2015/06/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見る 出版に対して、遺族の思いを踏みにじる行為など、いろいろと議論がある…

「永遠の0」を読んで

流行った時期からずいぶんたちましたけど 「永遠の0」を読みました。映画DVDも観ようと思っています。 特攻隊員の死についていろいろ考えてみると、割り切れない思いがあり、その関連でこの小説も読んでみました。 さて正直いって悪い小説には思えません…

列強になるための13本の矢

昨日のつづき、国家の暴走−古賀秀明著です。 古賀氏は、安倍政権は、米英仏露中ような列強のひとつになろうとしていると指摘する。 安倍政権の世論操作3原則として⇒「国民は愚かだで単純である」戦略があるとする。 ?ものすごく怒っていても時間が経てば忘…

尖閣諸島問題−漁民の立場

NHK、年末・年始、けっこう頑張っていると思います。と言っても籾井会長らがではなく、おそらく番組スタッフが、それぞれに苦労しながら踏ん張っているように感じます。 年末に見た番組、菅原文太が環境、平和への思いを語りました。沖縄での集会で挨拶し…

虚像の抑止力

虚像の抑止力。読み始めました。 5人の共著で、柳澤協二さんは、自身の名護市のシンポジウムでの発言に関連して、書かれています。 特に沖縄の米海兵が日本への隊抑止力であるかどうか?です。 だれも住んでいない無人の岩(尖閣)のために。おれたちを巻き…

日本軍慰安婦−吉見義明/林博史

週刊誌など、「朝日」→批判→バッシングが止まらない。 どうやらこれを機に、目標は、慰安婦問題で、「河野談話を見直す」ことに定まったようだ。 例の「強制『連行』」の「吉田証言」、偽証性は早くから知られたいた。 1995年に出版された、共同研究−「…