サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

平和、安保、沖縄

中国「軍事強国」への夢」⑨国外へ

中国「軍事強国」への夢」の続きです。 最終章は、21世紀の人民解放軍は国土内には留まらず とある。 なるほど、これまたアメリカの真似で、それを理由に対外展開を正当化しようとする。 米国も中国も、どこの国も自国領土防衛のみに徹し、海外展開はやめ…

西部方面隊 観閲式

3月3日、西部方面隊(健軍自衛隊)の観閲式が自衛隊通りで行われ、見に行ってきた。 ミサイルから戦車まで、さまざまな兵器、車輛がうるさい音をたてて通っていった。 現在保有している12式地対艦誘導ミサイルは、日本に近づいてきた艦船を地上から攻撃で…

中国「軍事強国」への夢」⑧海洋進出

中国「軍事強国」への夢のつづきです。 中国が海洋進出に向おうとする動機はわかる。 西洋の列強各国が海洋進出で世界に植民地や覇権をもたらしたからだ。 中国もさまざまな侵略を、海洋から受けた苦々しい歴史を刻んでいる。 またアジアでも、海を渡って日…

中国「軍事強国」への夢⑥ 軍民融合

中国「軍事強国」への夢のつづきです。 10章に富国強兵の鍵となる軍民融合というのがある。 国家競争力、社会的生産力、軍隊戦闘力の「三位一体」を進めようとするものだ。 著者の劉氏は、これが進んでいたのが米国で、それが弱かったのでソ連は敗北したと解…

半田滋-「反撃能力」がもたらす日本の行く末

今日は県弁護士会主題の憲法講演会があった。 配布された資料は「敵基地攻撃と日米一体化、防衛費倍増は国民負担に」の表題。 台湾有事をめぐり危険な道にするもうとする日本。 どちらかといえば、自衛隊よりも政治家、自民党の国防族の動きによるものが強い…

半田 滋 講演会

防衛ジャーナリストの半田滋さんの講演会があります。 県弁護士会主催です。 超オススメ。みなさんご参加を。 私も行きます。 .

中国「軍事強国」への夢⑤ マルクス、レーニン?

昨日、イスラエルの共産党議員の戦争反対への勇気を紹介した。 世界には様々な共産党がある。 野党の共産党は、平和主義で頑張っている党も多いが、とりわけ国家権力に握っている政権党には問題が多い。 その最たる党が一党支配をつづける中国共産党だろう。…

イスラエル共産党議員-停戦・占領終結 訴える

今日の「赤旗」です。 イスラエルにも共産党の国会議員がいて、停戦、戦争終結、占領政策の終りを堂々と主張している人がいる、嬉しくなった。 オフェル・カシフさんその人は、国会で議員追放をするような採決が行われた。 結果120人の議員で80人が賛成した…

中国「軍事強国」への夢④ 米内戦勝利の成果-中国も

中国「軍事強国」 のつづきです。 南北戦争で北部側が政治的優位に転換するうえで、閣僚を説得までして行ったリンカーンの外交戦略が功を奏したようだ。奴隷解放宣言を期に、南部側を支援する動きがあったイギリスを外交的に軟化させ、フランスなどを味方に…

中国「軍事強国」への夢- ④「一国二制度」を「制度的統一」

中国「軍事強国」への夢- のつづきです。 中国は、香港を「一国二制度」としてきたが、今や強行策で中国制度へと大転換をさせつつある。 台湾は、「一国二制度」ではなく国際法上は分裂状態、内戦継続状態にある。 著者の劉氏は、南北戦争前の米国を「一国二…

中国「軍事強国」への夢- ③政治的優位-奴隷解放

中国「軍事強国」への夢- のつづきです。 米国の南北戦争は当初、北軍が劣勢だったようだが、リンカーンがは奴隷解放宣言(予備)を出し、戦争目的を奴隷の解放と位置付けた。 このことからフランスなどの国際世論を味方につけ、勝利へと導いた。 劉氏は当初…

中国「軍事強国」への夢-②統一は平和よりも尊し

中国「軍事強国」への夢- のつづきです。 著者の劉 明福氏が、中国の台湾統一をめぐって、武力の可能性の正当性を説くのは、米国の統一戦争を示しての事だ。 1861年、米国における南北戦争で、リンカーン大統領はどうのように統一戦争を進め、勝ったかが…

中国「軍事強国」への夢- 劉 明副

「君たち、中国に勝てるのか」の中で紹介してあった「中国『軍事強国』」(文春新書)を読んでいる。 著者の劉 明福氏は、2010年に出版された「中国の夢」は、習近平氏にも大きな影響を与えたようで、中国の国家スローガンにもなっている。 劉氏は、出版にあ…

陸自-靖国参拝-実施計画にもとづいて

共産党の穀田衆院議員が陸自幹部らが集団で靖国神社を参拝したことは、「実施計画」にもとづいており、「私的参拝」の防衛省のゴマカシだと国会で批判した。 そもそも靖国神社に自衛隊幹部が参拝することは、戦前の侵略戦争の肯定につながる行為だ。 鬼畜米…

ミサイル飛来、地下に避難--訓練

2/9、ミサイル飛来を想定した住民の避難訓練が熊本市の花畑広場であった。(「熊日」) こんな訓練を2~30年前にやろうとしたら、国民の大きな反発を招いただろう。 それほど戦争が国民に浸透していきている。 北朝鮮は米国に届くミサイル開発に躍起にな…

辺野古 埋立

辺野古への新基地建設に向けて、防衛局が県の権限を奪う「代執行」行い、大浦湾での埋立がはじまった。 ジュゴンやサンゴが生息する貴重な海を埋め立て自然を破壊しながら、戦争のための基地を造るなんて、なんという愚かな事をするのか。(「赤旗」2/14) …

安保-注視区域-土地利用規制

2/10「熊日」社説です。 政府は、安全保障上重要な区域の土地利用規制を行う法律をつくり、熊本市では特別注視区域として健軍駐屯地・自衛隊熊本病院、北熊本駐屯地、えびのVLF送信所を指定した。 基地周辺での妨害活動などを規制するためだが、個別具体…

新田原基地 F35B配備

F35Bの配備が進む宮崎県の新田原基地。 現在、配備されているF15は主に迎撃用だが、F35Bは艦載機用で攻撃機。 陸海空その他の戦力を持たないという憲法を持つ日本だが、なんのことはない。 それほど憲法が成帝権者のものになっていないということだ。 民…

管制官「息つく暇ない」

「赤旗」2/10の記事です。 羽田空港の事故は生々しかった。日航機の乗員・乗客は助かったて良かったが海保機の乗員に犠牲者がでた。 事故は二度と起きてほしくない。 羽田空港は年間49万回も航空機が発着しているらしい。2分に1回というから、大変な混雑で…

天草海軍特攻隊

九三式水上中間練習機 K5Y2などです。(写真ウィキより) . 実は、天草の旧五和町に海軍の天草海軍航空隊があり、同機が配備されていました。 戦況が厳しくなり、海軍は沖縄に向けての特攻出撃がたくさん行われました。 そんなか、天草の九三式水上中間練習…

君たち、中国に勝てるのか ⑤

「君たち、中国に勝てるのか」の続きです。 とにかく、この人たちは、戦うことが好きで、そのために武力を高め、そして勝つもりでいる。 兼原氏が「中国が日本を狙えるミサイルを1600発持っています。ですから、もし日本が極超音速のミサイルを2000発配備し…

台湾有事、日本の選択② 日中共同声明

「台湾有事、日本の選択」のつづきです。 「台湾有事は日本有事」。この言説があまり疑いを持たないまま、国民に浸透しているのはなぜだろう。 そのことによって中国と戦争の準備をしているのに。 しかも戦場は、住民がいる南西諸島、九州で、犠牲者が出る想…

「台湾有事 日本の選択」②

田岡俊次著の「台湾有事 日本の選択」のつづきです。 尾形聡彦さんがこれほど軍事問題に詳しいと思わなかった。 アークタイムスは芸能問題がけっこう多く、もっと軍事問題を話してくれればいいのにと思った。 2011年8月オバマ政権下でバイデン副大統領が訪…

君たち、中国に勝てるのか④ 米従属下の戦前回帰

1/26「赤旗」1面です。 小林弘樹陸自統幕副長らが今月9日、靖国神社を集団参拝した件。 彼らは「私的な参拝」というが、公用車を使い、秘書らしき人物も付き添っていたようで、私的参拝とはいえず、憲法20条の政教分離の原則に反する行為と言える。 「君…

君たち、中国に勝てるのか③ 君たちは戦争するつもりか

「君たち、中国に勝てるのか」と問う彼らは、中国と戦争するつもりです。 抑止力のためと。 逆に中国の立場からの日本の対する抑止力の向上も想像してみる必要がある。 中国側は、日本から中国に向かうミサイル、その基地建設に対抗するため、更にミサイルを…

君たち、中国に勝てるのか ②

「君たち、中国に勝てるのか」のつづきです。 こういう本も読むのは、彼らの認識、考えを知りたいからだ。 彼らのいつもの言い分は、「台湾有事は日本有事」、だから台湾戦争になれば、距離が近いので南西諸島は戦闘区域に巻き込まれる、との単純な理屈だ。 …

台湾有事、日本の選択① 米側の議論

「君たち、中国に勝てるのか」に対抗し、田岡俊次著の「台湾有事 日本の選択」を並行的に読んでいます。 最後の5章で軍事評論家の田岡さんと元「朝日」記者・アークタイムスの尾形聡彦氏の対談。 尾形さんは、「朝日」のワシントン特派員だったので、アメリ…

君たち、中国に勝てるのか ①

「君たち、中国に勝てるのか」(産経出版)なるタイトルの対談本を読んでいる。 自衛隊最高幹部が語る 日米同盟VS中国となっている。 「君たち」って誰のことだろうか? 著者の岩田清文氏、尾上定正氏、武居智久氏、兼原信克氏は、自衛隊の元幹部だが、自分…

陸自、被災よそに空挺演習

www.asahi.com 陸自の空挺共同演習が今日、千葉県の習志野で行われた。 海に囲まれた日本の防衛からして、陸軍的な空挺部隊が必要なのか疑問だが、8カ国による降下演習が行われた。 能登半島では、被災者救援が必死に行われているときに、演習は中止か延期…

熊本空港 防衛拠点に

今日の「熊日」1面みて驚いた。 いよいよ、といった感じだ。 県民のみなさんは、事態を理解しているだろうか? 有事と書いてあるが、これは戦争のことだ。 ウクライナ戦争、ガザの破壊と殺戮、それを想起すべきた。 民間人が多数利用する熊本空港を米軍機も…